汗をたくさんかくランニングシューズ。できれば2足以上を交代で使うことが望ましいのですが、走るときは、はきなれた1足を使い込むという方も多いと思います。ランニングシューズの収納、洗い方、乾かし方のポイントを整理しました。
ランニングシューズのジメジメ・においの原因とは?
エステーが20代以上のランナー向けに実施した調査では、2人に1人はシューズのジメジメやにおいが気になっていることがわかりました(詳しくは「スポーツの秋到来!一般ランナーに実態調査を実施」へ)
足は身体の中でも特に汗腺が多く、1日にコップ1杯分の汗をかくと言われています。靴をはいた状態では汗の水分がこもりやすく、ランニングをすると体温が上がり、さらに靴の中で摩擦熱も加わって余計に汗をかきやすくなります。シューズの中は大変蒸れやすい環境です。
においの原因は、汗そのものというよりシューズの中にいる雑菌です。雑菌が繁殖するときに、悪臭成分を発生させると言われています。ランニング中のシューズは、まさに雑菌が繁殖しやすい環境で、常ににおいの問題を抱えていると言えます。
また、汗をかいたり、雨でぬれた道路などを走った後、水分を含んだシューズをしっかり乾燥させないと、雑菌の繁殖や、カビの原因にもなります。
湿気のケアがにおい対策にもなる
ランニングの後、すぐに下駄箱や密閉性の高い袋などに入れてしまうと、ジメジメが残って雑菌が繁殖しやすくなり、においの原因に。環境によってカビが生えてしまうこともあります。
走り終わったら、ランニングシューズを風通しのいい場所で陰干しし、よく乾燥させましょう。難しい場合は、玄関に置いておくだけでもOK。たくさん汗をかいたり、雨に濡れるなど、特に水分が気になる場合は、新聞紙をまるめて入れておいたり、靴専用の除湿剤を使うのがおすすめです。
ジメジメはもちろん、においを防ぐにも、まず乾かすことが重要。頻繁に洗えないシューズでも、湿気をケアすれば、においの発生や、繊維への染みつきを防げます。
効率よいシューズの洗い方
1.ブラッシング
洗う前に、乾いたブラシで泥汚れや砂を落とします。泥汚れは粒子が大きく、洗剤では落ちにくいのです。ぬれたシューズに泥がついている場合は、一度乾燥させてからブラッシングします。濡れた状態でブラッシングすると、繊維に泥が入り込むことがあります。
2.専用クリーナーで洗う
洗うときには、靴ひもと中敷きを外し、すみずみまで。衣料用洗剤などでは、「適量が分からない」「ぬめりがとれにくい」「すすぎに時間がかかる」といった問題が起こる可能性も。靴専用のクリーナーを使ってください。
シューズの繊維に洗剤が残ると、黄ばみの原因になります。きちんとすすいで、洗剤を洗い流してください。
また、シューズを丸洗いできないときは、中敷きだけでも取り出して洗うと効果的です。
3.靴用ハンガーで陰干し
しっかりとすすいで、水を切ったら、しっかり陰干ししてください。直射日光で長時間干すと、シューズの繊維や樹脂が傷んでしまうことがあります。
シューズが型崩れしないように、靴用ハンガーに吊るして乾かしましょう。下の写真のように、ワイヤーハンガーで手づくりも可能です。