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足のニオイが気になります。足が臭くなる原因と対策を教えてください。

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長時間靴を履いて帰宅したときや、飲み会などでお座敷に上がるときなど、靴を脱ぐときに気になる足のニオイ。自分の足のニオイが他の人に気づかれていないか、不安に思うことがある人もいるのではないでしょうか? エステーR&D本部の船橋一良研究員と髙畑美怜研究員が、足のニオイの原因や対策を解説します。

足のニオイの原因とは?

気になる足のニオイの原因の一つは、足の皮膚にいる“常在菌”が汗や皮脂を分解するときに発生する悪臭成分です。

「汗=臭いもの」というイメージがあるかもしれませんが、本来、一般的な汗そのものにはニオイはないと言われています。しかし、足にいる“常在菌”の作用で汗や皮脂が分解されるときに悪臭成分が生み出されてしまいます。代表的なものが納豆やチーズのニオイに例えられる「イソ吉草酸」という悪臭成分で、少量でも強烈なニオイを発します。

足は1日にコップ1杯ほどの汗をかくと言われています。汗は全身にかくものですが、足は靴を履いていることが多く、蒸れやすい湿度の高い環境になりがちです。靴の中は37℃前後で温度も高い状態になりやすく、高温多湿で菌が増殖しやすい環境なので、体の中でも特に足は嫌なニオイを発生しやすくなるのです。

特に代謝のよい子供や汗をかきやすい人は、ニオイの発生リスクが高くなります。また、生活習慣の違いもニオイのしやすさに影響しています。お酒をよく飲むかや、油や肉類など脂質の多い食べ物やニンニクなどのニオイが強い食べ物をよく食べるかなども、ニオイのしやすさに影響します。

また、足のニオイが気になる場合は「水虫」が原因の場合も。水虫は水虫菌(白癬菌)によって起こる皮膚の病気です。水虫に感染している可能性がある場合は、放置せずに早めに病院へ行った方がよいでしょう。

足のニオイを予防するには、足を念入りに洗って清潔に!

足のニオイを予防するためには、足を清潔に保つことが大切です。長い時間足が不衛生な状態が続くと、どんどん細菌が繁殖してニオイが発生してしまうため、お風呂に入るタイミングなどでしっかり洗うようにしましょう。

お風呂で身体を洗うとき、足を洗うのは意外とおざなりになりがち。特に足の指の間や、爪と指の間など爪の周りは汚れが溜まりやすいので、ボディソープや石鹸をきちんと使って入念に洗いましょう。足を洗う際は椅子に座るとしっかり洗いやすいのでおすすめです。

また、湯船にゆっくり浸かって汗を流すのも効果的です。

靴のニオイ対策も重要! 靴はしっかり乾燥させるのがポイント

足のニオイを抑えるには、靴のニオイ対策も欠かせません。帰宅して靴を脱いだときに、靴のニオイが気になった経験がある方は多いのではないでしょうか?靴の中の湿気が多いと、細菌が繁殖してニオイが発生しやすくなるので、靴をしっかりと乾燥させることが大切です。

靴や環境にもよりますが、1日靴を履いて靴の中にたまった湿気やニオイは、一晩そのまま玄関に置いていただけでは完全には取りきることはできません。お気に入りの靴でも何日も続けて履くことはせず、1日靴を履いたら2~3日置いてしっかり乾燥させ、複数の靴をローテーションして履くようにしましょう。早く乾燥させたい場合は、靴の中に新聞紙を詰めて湿気を吸わせたり、靴専用の除湿剤を使うのも効果的です。

また、靴のニオイ対策として、消臭効果のある中敷きを活用するのも一つの手。靴に直接汗が染みこむのを軽減できますし、中敷きを取り替えたり洗ったりして清潔にするだけでもニオイを抑えることができます。

足を蒸れにくくするための工夫を

足を蒸れにくくするために、靴下は通気性がよく汗を吸収しやすいものを選びましょう。

例えば5本指ソックスは、足の指の間の汗も吸い取ってくれるので、ニオイ対策におすすめです。反対に、ストッキングは汗をほとんど吸わないためニオイが発生しやすく要注意です。

なお、靴下のニオイが気になる際は、洗うときに裏返して洗うと汗や皮脂の汚れが落ちやすくなります。

そのほかにも、足の汗を抑える制汗剤などのアイテムを活用して、足を蒸れにくくするための工夫をするのもよいでしょう。

靴の湿気やニオイが気になるときは除湿剤を活用

備長炭ドライペット くつ用」は、靴の中に入れるだけで靴の湿気とニオイ対策ができる靴用の除湿剤です。除湿剤に備長炭と活性炭を配合しているため、革靴・スニーカーなどの内側の湿気をとり、汗ムレ臭などのイヤなニオイを脱臭します。有効期間は1~2ヵ月ほど。薬剤が白い粒からゼリー状に変化するので、除湿効果がひとめでわかります。

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