せっかく買ったお気に入りのスニーカー。できることならいつまでも長くきれいに履き続けたいものです。そこで、スニーカーのクリーニングや修理を行うサービス「SNISH」を運営する株式会社SHPREE代表取締役の岸田将志さんに、スニーカーの正しいお手入れ方法や、日々のケアの仕方を教えてもらいました。
日々のケアが大切! スニーカーを清潔に保つケア方法
スニーカーを長くきれいな状態で履くためには、日頃のケアが大切。普段から簡単なお手入れをしておけば、清潔な状態で長持ちさせることができます。汚れを放置して落ちにくくなってしまう前に、ぜひ取り入れてみてください。
・履くたびにブラシで汚れを落とす
一日スニーカーを履くと、汚れていないように見えても、目には見えにくい汚れやほこりなどが付いているもの。汚れが蓄積する前に、馬毛などの柔らかいブラシでブラッシングして汚れを落としましょう。玄関にブラッシング用のブラシを置いておけば、スニーカーに限らず靴をサッとお手入れしやすいのでおすすめです。
・ソールのちょっとした汚れは消しゴムやメラミンスポンジで落とす
特にソールの白いスニーカーは汚れが目立ちますし、放置すればするほど汚れが落ちにくくなるため、早い段階で汚れを落としましょう。ちょっとした汚れなら、普通の消しゴムやメラミンスポンジで軽く擦るだけでOKです。
・防水スプレーを使って、汚れの付着も防ぐ
雨など水が染みこむのを防いでくれる防水スプレー。汚れを付きにくくさせるため、汚れ防止の効果もあります。
まずは買ってすぐのきれいな状態で防水スプレーをしましょう。スニーカーを履く頻度にもよりますが、その後効果を持続させるために月に1回程度を目安にスプレーすると良いでしょう。防水スプレーには様々な種類があるので、使用しているスニーカーの素材に合うものを選んでください。
・連続して履くのは避ける
足はたくさんの汗をかきます。脱いだスニーカーを放っておくと、ニオイの原因になったり、汗の水分が原因でスニーカーが傷んでしまいます。
スニーカーを一晩で完全に乾かすことは難しいので、一日履いたら二日は休ませておくようにしましょう。くつ用の除湿剤「備長炭ドライペット くつ用」など除湿や脱臭ができるアイテムを使うのもおすすめです。
・保管場所の湿気をケアする
湿気が溜まった下駄箱にスニーカーを保管すると、スニーカーにカビが生えたり、水分の影響で劣化してしまう可能性があります。湿気が溜まらないよう、扉を開けて定期的に換気をしたり、「備長炭ドライペット 下駄箱用」などの除湿剤を活用しましょう。 また、スニーカーを下駄箱にしまう前にはよく乾かしましょう。
汚れが気になるときは… 手軽に汚れを落とすスニーカーのお手入れ方法
日頃からスニーカーのケアをしていればきれいな状態をキープしやすいですが、汚れがついてしまった場合はどうすればよいのでしょうか?
ここでは、手軽にスニーカーの汚れを落とす方法を紹介します。
スニーカーには主にキャンバス、メッシュ、レザー、スエードなどの素材がありますが、素材別のお手入れのポイントもあるので、参考にしてみてください。
<簡単!水洗いせずにスニーカーの汚れを落とす方法>
①靴紐を外す
靴紐は外して、中性洗剤を使って水洗いします。インソール(中敷き)も外せる場合は外して、靴紐と同様に洗いましょう。
②軽くブラッシングをする
乾いた靴専用ブラシでスニーカー全体をブラッシングし、汚れを落とします。
③スニーカー用クリーナーで汚れを落とす
スニーカー用のクリーナーを使って汚れをとり、乾いた布でクリーナーを拭き取ります。
【Point】スニーカー用クリーナーは対応する素材を確認したうえで、正しく使いましょう。「洗浄力 水のいらない スニーカークリーナー」の場合は、レザー素材にはクロス、キャンバス、メッシュ、スエード素材にはブラシを使って汚れを落としましょう。
④メラミンスポンジでソールの汚れを落とす
メラミンスポンジを使ってソールの汚れを落とします。
⑤日陰で乾かす
日の当たらない風通しの良い場所で十分に自然乾燥させます。
【Point】乾いた後、レザーのスニーカーは靴用のクリームで保湿し、スエードのスニーカーはブラシで毛並みを整えます。
今回は水洗いをしない汚れの落とし方を紹介しましたが、キャンバスやメッシュ、合成皮革のスニーカーであれば水洗いすることもできます。汚れがひどいときはぬるま湯とスニーカー用クリーナーもしくは中性洗剤を使って洗うと良いでしょう。
一方、天然皮革やスエードは水に弱い素材なので、水洗いをしないように気をつけましょう。
また、特殊な素材のスニーカーや複数の素材を使っていてケアに手間がかかるスニーカー、失敗したくない大切なスニーカーのお手入れは、メンテナンスや修理サービスを行っている専門店に任せるのも手です。
正しいケアをして、お気に入りのスニーカーを長く大切に愛用しましょう。
水洗い不要の泡タイプのクリーナーが便利!
幅広い素材に対応した「洗浄力 水のいらない スニーカークリーナー」なら、手軽にスニーカーの汚れを落とすことができます。汚れや水分を素早く吸収するマイクロファイバークロス付きです。
レザー素材には、クロスに泡を1〜2プッシュ出し、靴表面に泡を塗り広げてクロスでこすり、乾いた面で乾拭きします。キャンバス、ナイロン、スエード素材には、靴用ブラシに泡を出してこすり、クロスで乾拭きします。
取材協力:株式会社SHPREE/有限会社KOMATSU 代表取締役 岸田将志さん
ウォーキングインストラクターとして活動をする延長で、海外のサステナブルな文化に触れ、『靴を通して、愛着あるものを長く楽しめる文化を』という思いから創業。
全国の職人と提携をしながらサービスを提供し、全国各地からスニーカーメンテナンスや修理、カスタムの依頼が舞い込んでいる。自身も職人として靴修理やメンテナンス、ワークショップ等も行う。
Web完結型・靴メンテナンスサービス
革靴:https://shpree.jp/
スニーカー:https://snish.jp/