季節のくらし

クローゼットをスッキリ整理して家事の時短に! 冬物衣類の上手なしまい方

1.しまう前に~収納の基本

毎日こなさなくてはならない家事のほかに、特別な家事が増えるのが季節の変わり目。春にかけて、クローゼットの衣替えが必要になります。冬物衣類の衣替えをきっかけに、普段から使いやすい収納にしてはいかがですか。SIMPLUS整理収納コンサルタントの森山尚美さんに、家事の時短になるクローゼットのしまい方のコツを教えていただきました。まずは、しまう前に冬物収納の基本を学びましょう。
森山尚美さん
SIMPLUS整理収納コンサルタント
プロフィール
森山尚美さん

プロフィール

SIMPLUS整理収納コンサルタント
森山尚美さん
看護師として勤務後、11年間の専業主婦時代に片づけ、シンプルライフに開眼。2012年整理収納アドバイザー1級を取得し、プロの道へ。SIMPLUSを立ち上げ、「もっと素敵に暮らしたい」かたへのお片づけレッスンを中心に、おうちセミナーや認定講座、各種セミナーの講師としても活動。「整理収納からはじめるシンプルライフ」を伝えている。
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しまう前に~服は把握できる量に

衣替えに時間がかかってしまうのは、そもそも服の量が多いから。タンスに収納しきれず、クローゼットの上に積み上げてしまうなどが悪循環の始まり。把握できないほど服を持っていると、奥にしまい込んだものを出すより「買った方が早い」と、また服が増えてしまいます。

できれば、いつも「着るのが嬉しくなる『旬』な服」を着ていたいですよね。そのためには、「着たい!」と思えないものはリサイクルに出すことを検討してみましょう。収納するスペースを決めておき、それ以上にならないように気をつけます。服が「把握できる量」なら、衣替えも「時短」になります。

しまう前に~「たたむ」か「減らす」か。収納スタイルを決める

たたむのが苦手なら、ハンガーにかける収納でもOK。たたむ時間を省略できるので、時短になります。ただし、たたんで収納するよりも収納できる量が減るので、服を増やせないことに注意しましょう。たくさん持ちたいなら、たたむ。どちらを取るかは、自分の適性などに合わせて決めましょう。

春夏物を一度に出し、秋冬物は洗濯してから少しずつしまう

次のシーズンのものは、一気に出してしまうと簡単です。そのためには、クローゼットの中に余裕があることが重要! その後、しまう衣類を洗濯し、きれいにしてから少しずつ収納するとスムーズ。

虫の被害に遭わないために洗濯はしっかりと

冬物衣類に使われているウールやカシミヤは衣類害虫の大好物。汚れが虫食いの原因になることもあるので、他のものもしっかりと洗濯しておきましょう。さらに、虫が活発になるのは20~25度、湿度60%以上なので、収納している夏の間は非常に危険! 防虫剤を忘れずに。

2.時短&コンパクトにしまうコツ

衣替えは、時短かつコンパクトにしたいですね。収納ケースにひと工夫すれば、手間をずいぶん減らせます。さらに、服をしまう際の一手間で、スペースの削減も。コンパクトにできれば、ぎゅうぎゅうになって取り出しにくいこともなくなります。

引き出し式なら、シーズンごとに入れ替えも簡単

オフシーズンの服を収納する際、引き出し式が便利です。高さが20cm前後の浅い引き出しがおすすめ。深い引き出しでは下のものが取り出しづらく、持っている服を把握するのが難しくなってしまいます。
同じサイズで揃えておけば、入れ替えも簡単です。オフシーズンものはクローゼットの上の方、これからのシーズンのものは取り出しやすい場所に置きましょう。さらに、外から見えるようにラベルを付けておくと、引き出しを開けなくても中身が分かるのでより時短になります。

フタ付きは、一手間が面倒なので要注意。重ねてしまうとさらに取り出しにくくなります。また、大きくて深い収納ケースは重くなってしまい、上の方に置くと下ろすのが億劫に。軽くて持ちやすいものを選びましょう。

圧縮袋などでコンパクトに

冬物衣類はどうしてもかさばりがち。スペースが少なくてコンパクトにしたい人は、圧縮袋を活用してみては? また、A4サイズくらいのファスナー付きのビニール袋に1枚ずつ服を入れて収納すると、たくさん並べて入れられ、取り出すときにスムーズです。
やや手間がかかるので、次のシーズンまで取り出す必要がない服は、大きな圧縮袋にひとまとめにすると簡単です。

防虫対策もしっかりできる「ムシューダ圧縮パック 衣類用」

圧縮袋に入れる際にも、衣類害虫には気をつけたいもの。ムシューダ圧縮パック 衣類用なら、セーター20着分の衣類を約2分の1のコンパクトサイズにでき、脱酸素剤が圧縮袋の酸素を吸収するため防虫効果もバッチリ。ニオイがしないので、次のシーズンもすぐに着られます。
ちなみに、衣類を圧縮袋に入れておくだけでは防虫対策にはなりません。また、圧縮袋内に防虫剤を入れても、空気を抜いた圧縮袋内では成分が広がらず、防虫効果はないので注意しましょう。

3.収納に困るもの

ちょっと収納に困るもの、ありませんか。たとえば数年後に“お下がり”として着せたい子ども服や、型崩れさせたくない小物類など……。ただ漫然と収納するだけでは、あとで後悔することになりかねません。取り出しやすくしまうことで、時短にもなり、デッドスペースの活用でクローゼットもスッキリ。

子ども服はサイズと季節を明記して

下の子にお下がりとして着せたい服や、もらいものの子ども服。収納するならサイズと季節がはっきりとわかるようにしておきましょう。服と服の間にボール紙などを入れて、仕切りを作ると区別が付きやすくなります。さらには、ボックスの外側にもサイズや季節の明記を忘れずに。量が多いなら、圧縮袋を検討しても。

帽子や小物などにひと工夫

小物とはいえ、場所を取る帽子類。1年に数回しか使わないクーラーボックスに入れれば、型崩れもせず、余計なスペースを使わなくて済みます。他に、旅行時にしか使わないスーツケースなども活用できます。入れたものを忘れないように、ラベルを付けておきましょう。

コートなどは、預かりサービスの利用も検討して

クリーニングに出すことが多いコート類は、次のシーズンまで預かってくれるサービスを利用しても。クリーニング代+αの料金で、収納スペースの削減にもなります。ダウンなどのかさばる衣類には、特にオススメです。

コートなどをまとめてスッキリ収納

次のシーズンにキレイに着るために、虫食いやホコリ対策は欠かせません。ムシューダ まとめて防虫カバーなら、5~7着の衣類をまとめられ、ホコリを防いでしっかり防虫。クローゼットにスッキリ収納できます。

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