外出自粛で休校やテレワークになり、家で過ごす人数や時間が増えました。いつもより早いスピードで部屋やトイレが汚れてしまい、ストレスを感じているママは少なくないでしょう。そこで、住生活ジャーナリストであり、3人姉妹の母でもある藤原千秋さんに、巣ごもり生活で快適に過ごす工夫をお聞きしました。
滞在している人数や時間に比例して部屋は汚れる
家の中の汚れで代表的なホコリ。服から発生する場合が多く、人が動くたびに繊維が落ちでホコリになっていくので、滞在人数が多くなるほどたまっていきます。部屋はもちろんですが、トイレは服の脱ぎ着が多い場所なのでホコリが発生しやすくなります。また、使用頻度が高まることで便器なども汚れやすくなります。このように、家は在宅している家族の人数や時間に比例して汚れるのです。
つまり、自粛生活を続けていれば部屋やトイレが汚れてしまうのは当然のこと。掃除が行き届いていない…と罪悪感を抱く必要はありません。「家族が元気に在宅しているのだから汚れるのは当たり前」だと割り切った方が、気持ちがラクになります。
換気をしてホコリと鬱々とした気分を追い払う!
そうは言っても、できるだけ快適な空間で過ごしたいものです。そこで、最も手軽にできて、かつ効果的な暮らしの工夫としておすすめしたいのは「換気」です。毎日掃除ができなくても、新しく空気を入れ替えることで、部屋の空気に含まれたホコリが外に出ていき、空気がスッキリします。
換気のポイントは、できるだけ遠い位置の窓やドアを、対角線になるように2カ所以上開けること。空気の通りがよくなり、効率的に入れ替えができます。窓の数が少ない場合は、窓を開けるのと同時に換気扇を「強」にして回すのも効果的です。部屋の広さにもよりますが、おすすめは10~15分の換気を、1日最低2回行うこと。エアコン、空気清浄機やエアーサーキュレーターなどと一緒に回しても構いません。
また、室内にこもった嫌なニオイを減らすためにも換気は有効です。トイレ内の悪臭は、換気扇を活用することで抑えることができます。
窓を開けて新鮮な空気を取り込むことで、ホコリっぽさやにおいが一新され、気分もスッキリするはず。換気なら、コストもかからず手軽にできるのも魅力です。これまで、換気が十分にできていなかった方は、たかが換気と思わず、ぜひ試してみてください。
ストレスを低減する、家事休み・家事シェアのススメ
「きちんとしないと」「常にきれいにしなければ」という気持ちは、平時はともかくコロナ禍の今、ますます家事の負担を重くし、ストレスを感じやすくさせます。今回の新型コロナウイルスによって、リモートワークが主体となって働き方が変わったように、生活の仕方も大きく変わっているはずです。
そこで提案したいのが、「家事をあえて休む」「家族とシェアする」という考え方。
例えば、掃除をしたなら、洗濯は休む。夜ご飯だけしっかり作る代わりに、朝と昼は火を使わない簡単な料理で済ませる、などです。自粛生活中は、お客様が突然来ることもないので、周りの目を気にする必要はありません。肩の力を抜いて過ごしましょう。
家族と家事を上手にシェアするコツは、最初に家族にとって必要な(いつも行われている)家事をリストアップして、優先順位を付けることです。「トイレットペーパーの補充」のような小さな家事でも書き出して、家族と情報共有することで理解や協力を得やすくなります。優先度の低い家事は思い切って「やらない」という選択肢も持てます。
気持ち良く協力してもらうには、「家族各々の得意な家事を任せること」と「個人の趣味を押し付けないこと」。誰しも得意なことは負荷を感じにくいので、嫌いやでなく行うことができます。しかし洗濯ものたたみ方や食器のしまい方など、いつも自分が行っている個人ルールにこだわってしまうと、「この方法でないと許せない」のように家族に委ねられなくなります。思い切って家事のプロセス全て任せてしませば、かえってスムーズに家事を進めてくれるかも知れません。
むしろこれまでより肩の力を抜いて、家族全員で協力し合って、自粛生活を楽しく快適に乗り切りましょう!
「香り」アイテムで、部屋の空気をリフレッシュ
部屋が少しくらい散らかっていても、「香り」アイテムならすぐに取り入れられ、手軽に空間をリフレッシュできます。「玄関・リビング用 消臭力 Premium Aroma」は、エッセンシャルオイル配合の贅沢なアロマの香りが広がり、空間をリフレッシュするとともに心まで満たしてくれます。自分の好きな香りを選んで、忙しい家事の合間に一息つきましょう。