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狭い部屋でも家具のレイアウトや収納を工夫して、快適に暮らすコツを教えてください。

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「部屋が狭い」「物が散らかって片付かない」「なんとなく住み心地が悪い」と感じていませんか? その理由は、家具のレイアウトや収納が間違っているからかもしれません。一級建築士・模様替えアドバイザーのしかまのりこさんに、家具のレイアウトや収納を工夫して快適に暮らすためのコツを教えてもらいました。

快適な部屋を作るためのポイントは、「空間分け」・「動線」・「収納」の3つ!

過ごしやすく、快適な部屋にするために大切なのが、「空間分け」・「動線」・「収納」の3つのポイントです。「部屋を機能ごとに空間分けしたら、人が通る動線を考えて家具を配置し、それぞれの空間ごとに専用の収納をつくる」、このポイントを意識することで過ごしやすく片付けやすい部屋にすることができます。

散らかっているリビングダイニングの一例(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

1.部屋の機能ごとに空間を分ける

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

まずは、部屋をどのように使いたいかを考えます。ご家庭や間取りによっても様々ですが、リビングダイニングの場合、例えば「ご飯を食べる」「テレビを見てくつろぐ」「子どもが勉強する/学校の準備をする」「洗濯物を干す/収納する」などの使い方が挙げられます。

機能を洗い出したら、機能別に空間を分けていきます。例えば、「リビングダイニングゾーン」「洗濯衣類ゾーン」「リビング学習ゾーン」の3つに分けてみましょう。洗濯物を干したり収納したりする「洗濯衣類ゾーン」はクローゼットなど備え付けの収納のそばに、また、「リビング学習ゾーン」はTVが見えず、太陽光の射し込む場所に配置すると良いでしょう。

2.動線を考えて家具を配置する

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

次に、人が部屋の中で動くための動線を考えます。動線を考えずに、単純な部屋の広さだけで家具を選ぶと、家具が大きすぎて部屋が狭くなったり、動きにくいと感じる原因になるのです。

動線の幅は体格によって異なりますが、約70cmを目安に考えてみてください。家具で動線をふさがないよう、確認しながら家具を移動して配置してみましょう。

3.各空間に専用の収納をつくる

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

そして、分けたそれぞれの空間ごとに専用の収納をつくります。

物が散らかってしまう大きな理由の一つは、部屋の機能ごとに空間分けができておらず、物がそれぞれの空間に入り交じって片付けにくい状態になっていることです。しかし、空間分けをして専用の収納を置けば、物の定位置が決まります。すると、空間をまたいで物が入り交じることがなくなるので、散らかりにくい部屋になるのです。

収納家具の選び方にもコツがあります。つい安価なカラーボックスを選んでしまいがちですが、カラーボックスは案外奥行がないので収納できるものが限られ、結局、物を収納しきれなくなってしまいます。奥行40cm以上の収納家具を選ぶと、色々な物を収納しやすく使い勝手が良いです。

また、片付けやすさを重視するなら、オープン収納がおすすめです。ほこりが溜まるというデメリットがありますが、扉の開け閉めがない分、片付けやすくなります。収納量を確保したいなら、壁にフックやラックなどを取り付ける、壁面収納も便利です。

このように「空間分け」・「動線」・「収納」の3つのポイントをおさえて部屋のレイアウトを見直せば、快適で片付けやすい部屋に近づけることができるでしょう。

Before

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

After

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

狭い部屋を広く見せたいなら、家具の色やサイズを工夫して

狭い部屋をできるだけ広く見せるには、いくつかコツがあります。そのコツを紹介しましょう。

カーテンや家具は白やベージュなどの明るい色に

カーテンや家具の色を変えるだけで、部屋の印象がかなり違って見えます。

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

黒やブラウンなどの暗い色を使うと、空間が引き締まって見える半面、狭く見えてしまいます。逆に、白やベージュなどの明るい色はいわゆる膨張色と言われており、空間が明るく膨らむために広く見えるのです。

部屋のサイズに合った家具の配置やレイアウトに

部屋が狭く感じる原因で最も多いのは、部屋のサイズに合った家具を選んでいないことです。部屋のサイズに対して家具が大きすぎたり、家具を多く置きすぎると窮屈に感じます。

動線が考慮されていないレイアウト

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

動線を考慮したレイアウト

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

人が通る動線を差し引いた空間が、その部屋の本当の広さになりますが、とはいえ、目に見えない動線を考慮するのは難しいものです。おすすめは、動線となる床の上に新聞紙を敷いてみる方法です。動線を可視化できるので、あいた空間に家具を配置しやすくなります。動線をしっかり確保できると、部屋を広く感じられるのはもちろん、動きやすいので片付けなどの作業も楽になり快適な部屋になります。

ダイニングテーブルやチェア・ソファーは背の低いものに

背の高い家具を置くと、視線がさえぎられるため圧迫感が生まれます。そうすることで、部屋が狭く見えるのです。背の低いもので、かつ明るい色の家具を選ぶのがおすすめです。

Before

After

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

部屋の中心に大きい家具を置かない

大きめの家具は部屋中心に置かないのもコツ。ソファなどの大きめの家具が部屋の中央にあると視界が遮られて部屋が狭く見えます。壁際に移動すれば、抜け感が出て部屋が広く見えます。

Before

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

After

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

目には見えない空気の流れ道を意識するのも重要

普段あまり意識することはないかもしれませんが、部屋で快適に過ごすために忘れてはならないのが、空気の流れを知ることです。

(画像提供:COLLINO一級建築士事務所)

多くの住宅には部屋の換気を常に行う「24時間換気」のシステムがあります。主に寝室や子ども部屋、リビングなどにある「給気口」から外の新鮮な空気を部屋の中に取り込んで、浴室や洗面室にある「24時間換気扇」から汚れた空気が屋外に排出されるようになっています。こうして、「給気口」から「24時間換気扇」に向かって空気の流れ道ができるのです。

空気の流れがわかりにくいと感じる人は、お線香やお香を使ってみるのも手です。部屋の中で焚いてみると、煙の動きで空気の流れを見ることができるはずです。

空気の流れ道の風上にニオイが発生するものを置くと、悪臭が部屋に広がってしまう可能性があります。例えば、ペットのいるご家庭ならペットのトイレなど、ニオイの気になるものは給気口のそばにおくのを避けるようにすると、ニオイが気になりにくくなります。

なお、換気には色々な効果があります。汚れた空気を外に出すのはもちろん、結露を防いだり、新鮮な空気を取り入れることで作業効率や集中力をアップさせることも期待できます。そのため暑い夏や寒い冬でも「24時間換気」システムは切ってはいけないので注意しましょう。

芳香剤は香りが広がるよう、風上に置くのがおすすめ!

芳香剤は、空気の流れ道の風上に置くと香りが広がりやすくなり効果的です。リビングに置くなら、上質な香りやデザインにこだわった「玄関・リビング用 消臭力 Premium Aroma」がおすすめです。パフューマー厳選のフレグランスオイルを配合した香水調の香りや、植物精油を配合し創りあげた植物本来のみずみずしい香りから、お好みの香りが選べます。ナノパウダー(※ナノレベルの孔(あな)を持つ、悪臭を吸着する消臭剤)を配合しているため、すばやく強力に空間を消臭しながら、香りを楽しめます。

取材協力:一級建築士/模様替えアドバイザー しかまのりこさん

一級建築士として住宅の設計・監理・インテリアデザインを担当。その後、確認検査員として住宅の検査を幅広く担当。現在まで、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。また、部屋を「空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的なリビング・寝室・子ども部屋の模様替えをおこない、模様替えアドバイザーとしてTV/ラジオ/雑誌でも活躍中。
公式HP:COLLINO一級建築士事務所

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