ウォークインクローゼットは、人が入れるほど広い収納スペースが魅力。しかし、その広さに甘えて足の踏み場もないほど何でも詰め込んでしまったり、どこに置いたかわからなくなったりしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんに、ウォークインクローゼットを上手に使いこなす方法を教えてもらいました。
ウォークインクローゼットの収納がうまくいかない原因は?
ウォークインクローゼットは、床から天井まで広いスペースがあり、家の中でも一番収納力が高い場所です。そのため、服以外にも家電や寝具、子どものおもちゃなど、さまざまな物を詰め込みがち。床も歩けるほど広いため、床にも直接物を置いてしまい、物を出し入れできない状態に。実際に私が整理収納のアドバイスをさせていただいているご家庭でも、足の踏み場もないほど散らかってしまっているケースも少なくありません。まずは、必要なアイテムを取り出すために、収納ルールを考える必要があります。
上段・中段・下段に分けて収納するアイテムを整理
ウォークインクローゼットに物を収納するときは、次のように上段・中段・下段に分けて整理しましょう。
●上段(ハンガーパイプの上にある収納スペース)
物の出し入れがしにくい上の段には、シーズンオフの服をはじめ、利用頻度が少ない物を置いておきましょう。年に数回しか使わない季節行事のアイテムを収納するのもオススメです。持ち上げるのは大変なので、軽い物を選んで置いておくと、いざ使うときも取り出しやすくなります。
●中段(ハンガーパイプがあるスペース)
ハンガーパイプが設置されている中段には、ハンガーにかけるシャツやシーズンの服など、使用頻度が高いアイテムをかけて、いつでもサッと取れるようにしておきましょう。先ほども説明した通り、シーズンオフの服は上段に収納することで分類でき、探す手間が省けます。
●下段(服をかけたハンガーパイプの下にできたスペース・床)
使用頻度が高く、上段には収納できない季節家電やスーツケースなどは、床の取り出しやすい場所に。折りたためる踏み台やスタンド式アイロン台など、たまに使うアイテムは、隙間に立てかけて収納しておきましょう。また、引き出し式の衣装ケースを積めば、下着やTシャツなど畳めるアイテムをまとめて収納できます。ふたつきの衣装ケースだと下の物を取り出すときに、毎回上のケースをどける必要があるので、引き出しタイプがおすすめです。
取り出しやすい収納のポイント
各エリアに収納するアイテムを決めたら、より効率的に整理して取り出しやすくするためのポイントもチェックしておきましょう。
●収納ケースやカバーなどを上手に活用
ウォークインクローゼットは広いので、収納ケースをうまく活用しましょう。物の指定席が決まってまとめやすくなるだけでなく、出し入れが簡単です。また、床に置く収納ケースはキャスターつきだと、衣替えのときに部屋まで楽に移動できます。ハンガー掛けにしている礼服や季節外の上着は、衣類カバーを使って保管しておくとホコリをかぶる心配もありません。
●壁のスペースを有効に使う
ウォークインクローゼットの壁も有効活用できます。壁掛け用のフックや吊り下げ収納ができるアイテムを設置すれば、カバンや帽子も吊り下げることができます。
●必要のないものは手放す
一度中に入っている物を取り出してみて、必要のないものは思い切って手放しましょう。どんなに整理をしていても物であふれてしまうと、探すのが大変でウォークインクローゼットを開くのが億劫になります。服以外のアイテムを収納するのももちろん構いませんが、足の踏み場もないほど物がたまってしまう前に、適度に手放してください。ウォークインクローゼットの中に入って、必要な物を出し入れできる程度のスペースはキープしましょう。
ウォークインクローゼットもしっかり防虫対策を
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取材協力:すはらひろこさん
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