
毎日のつらい症状には、「冷え」に効果的なツボを刺激してみるのがおすすめです。知っておくと便利な「冷え」に効くツボを教えてもらいました!

押したり、温めたり、ツボに刺激を与えて、コンディションを整える
ツボは「エネルギーの通り道」のこと。ツボを刺激すれば、血液などの体液の循環がよくなることが知られています。ツボの位置は、人それぞれ。だいたいの場所を押してみて、「気持ちいいところ」や「ちょっと痛いところ」を探してみてください。ツボに刺激を与えることが基本なので、押したり、マッサージしたりするほか、温めてみるのもいいですね。
カラダを温める6つのツボ
カラダには様々なツボがあり、ツボによって「どのような症状に効果的なのか」は異なります。
カラダを温める6つのツボをご紹介します。「冷え」だけでなく「肩こり」「むくみ」の改善に効果的なツボもあるので、気になる悩みに合わせてチェックしてみてください。
「気海(きかい)」
全身を温め、コンディションを整える
おへそより指2本分下にあるツボ。「元気の源」ともいえるツボで、全身の血行を促しカラダを温める効果があります。季節を問わず、気海を温めることでコンディションが安定し、元気に過ごすことができます。
「合谷(ごうこく)」
手足の冷え・肩こりを改善
人差し指と親指の骨が合流する所から、やや人差し指よりの、くぼんでいるところ。押してみて、ジーンと痛い箇所があったらそこが合谷です。歯の痛みなど顔全体に関わるツボですが、肩こりにも効果があり、手足の冷えを改善する作用も期待できます。
「大椎(だいつい)」
全身を温め、首やかたのこりを軽減
首筋の襟があたる部分で、骨が出ている部分のすぐ下にあります。大椎も全身を温めることができるツボで、首や肩のこりをやわらげる効果があるといわれています。気海と組み合わせると、より効果的です。
「三陰交(さんいんこう)」
下半身の冷え・むくみ、女性特有の悩みに
内くるぶしの指4本分上で、骨の際にあるツボです。
下半身の冷え・むくみが気になるときだけでなく、生理痛・更年期障害などにも効果が期待できるといわれており、女性にとっては大切なツボなので、覚えておくと便利です。
「湧泉(ゆうせん)」
下半身の冷えやむくみ、疲労回復に
足裏の土踏まずのやや上の中央部、足の指を曲げたときに凹んだ場所が「湧泉」です。
冷えやむくみの改善に効果があるほか、筋肉疲労の回復にもよく効くツボです。足がむくんだり、疲れてしまった時は、湧泉を温めてみてください。
「気端(きたん)」
足先の冷えが気になるときには
足先の冷えが特に気になる時には、足指の先端にある「気端」がおすすめ。
気端の先端をつまんでマッサージを行うことで、足先の冷えが改善できるほか、足湯やカイロなどで、温めても効果が期待できます。
じんわりツボを温めるには、使いすてカイロの活用がおすすめ!
日本でも昔から取り入れられてきた「お灸」や「鍼」は、ツボに刺激を与え、血行を改善するために有効な治療法のひとつ。けれども、「治療に通うほどの重症ではない」「気になるけど、(お灸や鍼は)ハードルが高い」という人も多いのでは?
そんな方には、使いすてカイロを使ったセルフケアがおすすめです! お灸と同じように、カイロでじんわりと持続的にツボを温めることでも、効果が期待できます。
次のページでは、ツボを上手に温めるカイロの活用方法をご紹介します。

プロフィール
あん摩マッサージ指圧師
全国約256か所に店舗を展開し、企業・スポーツ団体などにもスタッフを派遣する「(株)グローバルスポーツ医学研究所」赤坂店に院長代理として勤務。
(株)グローバルスポーツ医学研究所