季節のくらし

ルールさえ押さえればあか抜ける! センスのいい部屋にするインテリアのコツ

1.お部屋全体の印象をアップ

お部屋のインテリア、素敵にしたいと誰もが思っていることでしょう。小物や家具は自分の好みで選べても、お部屋全体でなんとなくちぐはぐに感じることはありませんか。ひとつひとつは素敵でも、押さえるべき基本を知らないばかりに、「イマイチなお部屋」にしてしまっている人が多いそう。わざわざお金をかけなくてもセンスのいいお部屋にできるコツを、インテリアコーディネーター荒井詩万さんにお伺いしました。
荒井詩万さん
インテリアコーディネーター
荒井詩万さん
プロフィール
荒井詩万さん

プロフィール

インテリアコーディネーター
荒井詩万さん
「CHIC INTERIOR PLANNING」代表。戸建住宅・マンションのインテリアコーディネート、リフォームなどを数多く手掛ける。住まう人に寄り添う心地よい空間づくりが人気。
大妻女子大学短期大学部非常勤講師、町田ひろ子アカデミー講師。NHK教育テレビ「資格☆はばたく」、テレビ東京「インテリア日和」、日本テレビ「スッキリ!」「ヒルナンデス!」などTV出演多数。著書に『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)【HP】https://chic-interior.net/
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入口の対角線が最も大事

お部屋は、入ってすぐ目に入るところが大切です。その場所は、どこだかわかりますか? 実は、最初に目に入るのは入り口の対角線上。その対角線上がごちゃごちゃしていると、ほかの部分がいくらすっきりしていても台無しです。

そのため、部屋の入口の対角線上に、部屋の主役になるものを置きましょう。例えば、次のようなもの

  • 大きめの観葉植物
  • 絵や写真、ポスター、ポストカード
  • 雑貨
  • ソファとクッション

それらを対角線上にセンス良く配置することで、お部屋の印象は見違えるようによくなります。

フォーカルポイントを作る

大きな棚にフォーカルポイントを作っている荒井さんのリビング

お部屋をスッキリと見せるには、「フォーカルポイント」が必要です。つまり、「目線を集める場所」を意識的に作ること。センスの良い見せ場を作って視線を集めれば、部屋全体の印象がよくなるのです。

例えば、家具やインテリアが部屋のあちこちに置いてあるようなら、ワンコーナーにまとめてみましょう。それだけで見るべきものがはっきりとして、部屋にまとまりが生まれます。上手な飾り方については、後述します。

壁は全体のうち8~9割を余白に

荒井さんのリビングでは、小さな時計を控えめに飾っている

壁にいろいろ飾りたくなってしまうものですが、8~9割程度は余白にしておいた方がすっきりとします。そのためには、できるだけ「引き算」で考えるとよいでしょう。何か一つを飾るなら「時計」を。センス良く飾るためには、壁の中央に配置するより、左右どちらかに寄せるとセンスが感じられます。

また、部屋の全体を印象付けるカーテンもとても大事。引っ越しをしたばかりの方など、前のお部屋のカーテンをそのまま使っている場合がありますが、サイズが合っていないとちぐはぐな印象に。必ず、サイズの合うカーテンを使いましょう。また、色はお部屋の家具やインテリアに使っているものと同系色を使うと空間に馴染んで部屋が広く見えます。

2.飾るものをセンス良く

上で説明した「フォーカルポイント」。目線を集める場所を作るとのことですが、具体的なセンス良い飾り方を知りたいものですよね。実は、飾り方にも基本ルールがあるのです。しっかりと押さえて、お部屋のインテリアをセンス良くしていきましょう。

飾るものは三角形を意識する

置いたもので三角形ができるようにバランスを取る(荒井さん宅の玄関)。

棚の上やコーナーに物を飾るとき、おしゃれにするにはコツがあります。それは、三角形ができるように置くこと。高さの違うアイテムを3つ用意して、頂点が三角形を作るようにすればいいのです。

背の高いアイテムがなければ、フラワーベースに花を生けて他より高くして飾ってもOK。見た目がきれいにまとまります。

クッションは奇数が正解。季節ごとにカバーを変えて

荒井さんはクッションを5つ置いている。ここではオレンジが差し色に。

ソファにクッションを置いている人は多いでしょう。部屋の中で比較的大きめのアイテムでありながら、カバーを変えれば簡単に印象が変わるので、季節ごとに変化を楽しむのもおすすめ。

センス良くするポイントは、数を3個や5個といった奇数にすること。左右に置けばアシンメトリーになるので、カチっとしすぎずリラックスした雰囲気が作れます。その中で、ひとつかふたつ、小さなクッションを置いておくと、センス良く見せることができるのです。

絵を飾るなら立った時の目線の高さに

絵や写真は、立ったときに目の前になる位置に(荒井さん宅の玄関)。

壁に絵や写真を飾るときには、高さがポイント。立ったときにちょうど目線の位置になるように、床から140~150cmに作品の中心を合わせましょう。美術館で展示されている高さで、とても見栄えがするのです。

子どもが描いた絵などを壁に飾っているご家庭もありますが、そのまま飾るのはチープになりがちなのでNG。しっかりとフレームに入れて飾れば、途端にアート作品のようになります。部屋の雰囲気を損なうことなく、子どもの作品が見られます。

お花は1:1のバランスで飾る

荒井さんのリビングには、お花が欠かせないアイテム。

ダイニングテーブルや玄関の靴箱の上、お部屋のインテリアコーナーなど、お花を取り入れると見た目にも鮮やかで、香りからも癒されます。ただ、お花を飾ることが難しいと感じる人も多いでしょう。

飾り方にもルールがあります。簡単なのは、お花と花瓶の割合を1:1にすること。買ってきた背の高いままだと、バランスを取るのが難しいもの。花瓶の高さに合わせて短くすれば、きれいにまとまります。1本だけでも、数本あってもこのルールは同じです。それでも難しければ、花瓶の口に花が乗るくらいに茎を短く切ってしまいましょう。よりまとまりやすくなります。

おすすめは、カーネーションやガーベラ、ラナンチュラスなど。生けやすくて日持ちもします。お花の近くの葉を残して、そのほかの葉を取り除きましょう。なぜなら、下の方の葉が水に浸かると早く腐り、水が汚れてしまうから。2週間に1度くらいお花を変えれば、いつもみずみずしい気持ちで過ごせます。

香りもインテリアに取り入れて

シックなフレグランスならインテリアにも◎。

お花だけでなく、芳香剤で香りを取り入れるのもよいでしょう。スティックタイプなら背が高いので、三角形を作りやすくインテリアに最適です。SHALDAN フレグランスは、香水にも使われる50種類以上のフレグランス成分を調合した上質な香り。香水瓶のようなガラス容器もインテリアのアクセントになります。

3.お部屋のタイプ別

お部屋がすっきり見えるコツや、インテリアの飾り方にはルールがありました。それに加えて、お部屋のタイプ別にも、「ココを押さえればすごくよくなる!」というコツがあります。事例からよくある間違いなどをご紹介します。

ごちゃっとした部屋はものをまとめて

Before:いろいろなものがごちゃっと置かれている。(荒井さんのお客様の写真)
After:窓の下にオーダーでぴったりの棚を作り、収納したことでスッキリ。(荒井さんのお客様の写真)

片付けているつもりなのにごちゃっとした印象のある部屋は、壁にいろいろなものが飾ってあったり、整理しているつもりでも床にいろいろなものが置かれていたりします。

収納家具がなくてしまえないなら、思い切ってキャビネットを購入しましょう。1か所に収納するだけでスッキリとします。

家具を買わなくても、かごなどを利用してひとつの場所に集めるのもよいでしょう。

狭い部屋は入り口の近くに背の高い家具を

狭い部屋をそのまま広く見せるポイントがあります。それは、背の高い家具を入り口近くに置くこと。部屋に入ってすぐ目に入るのは対角線上なので、入り口の近くは死角になるのです。対角線上の壁がすっきりとしていたり、窓が見えていたりすると、部屋に広がりを感じます。

部屋の奥に背の高い家具があると、圧迫感を覚えます。家具を動かすのはやや手間がかかりますが、その価値はありますので試してみてくださいね。

殺風景な部屋は、どこかに見せ場を作る

壁のフォトフレームがフォーカルポイントとして素敵なアクセントに。(荒井さんのお客様の写真)

さっぱりと片付いていても、なんだか寂しい。そんな殺風景な部屋の場合は、フォーカルポイントとしてどこかに見せ場を作りましょう。ただし、最近は物を増やしたくない人も多いもの。そんな時には、ひとつでも存在感のあるものを取り入れます。

おすすめは、観葉植物。ファミリーで暮らすリビングなら、130~150cmくらいの高さがベスト。置くだけで見せ場ができ、お部屋も華やかになります。

また、壁に絵や写真を飾るのもおすすめ。写真のように、アウトラインを合わせて全体で1枚の絵のように見せると海外インテリアのようにおしゃれになります。

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