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身近な疑問

家庭内のダニ対策。増やさないようにするにはどんなことに注意すればよいですか?

ダニは目に見えないので、どのように対策をすればよいか難しいところ。心配だからといって、家中をやみくもに掃除するのは大変です。そこで今回は、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに、ダニが繁殖しやすい場所や効果的な掃除方法を教えてもらいました。

ダニが最も繁殖しやすい場所は?


ダニが一匹もいない家は、基本的にありません。普段からダニ対策を意識して掃除をしている家庭でも、億程度はいると言われています。ダニはもともと家のどこかに住み着いているものだけでなく、外から持ち込まれても来るため、完全にシャットアウトするのは不可能。一見すると片付いている家でも多くのダニが潜んでいることもあります。

家の中でダニが最も多い場所は、圧倒的に寝具です。布団や枕には、使った人の汗が染み込んでいます。どんな人でも一晩寝ている間に180ml程度の水分を汗で排出すると言われており、湿度が高く、フケやアカなどの餌が毎日供給される寝具は、ダニにとって最適な環境というわけです。

じゅうたんやカーペットを敷いたリビング、布製のソファなどもダニが増えやすいスポット。当然起きている間も汗はかきます。背中や足の裏から出た汗がソファやカーペットに染み込めば、寝具と同じように湿度の高い環境が醸成されます。また、他人の家などから靴下についたダニを持ち込んでしまう場合もあります。
最近では減っていますが、畳の上にじゅうたんを敷き、その上に布団を敷いて寝ている家庭は、繁殖リスクが非常に高いため、特に注意しましょう。

ダニ対策の基本は "換気"。 繁殖を防ぐ目安は湿度50%以下

最も基本的かつ効果的な対策は、部屋を換気して湿度を下げること。ダニは、湿度が50%以下になると繁殖しにくくなります。気密性が高いマンションなど最近の住環境は室内の湿度が高くなりがちなので、適度にコントロールすることがダニ対策の基本です。

湿度は部屋の環境によっても異なります。同じ寝室でもベッドで寝ている部屋と布団で寝ている部屋では差が出るので、各部屋に湿度計を置いて、50%程度を目指すのが理想。湿度が上がり過ぎている場合は、換気やエアコンの除湿などで調整しましょう。

換気については、2時間に一回は窓を開けて空気を入れ替えるのがベター。冬は風邪対策で室内を加湿し、春になると花粉を気にして全く換気をしない家庭も少なくありませんが、ダニが増える環境を自ら作っているようなもの。花粉シーズンは空気清浄機を活用したり、せめて花粉が飛散しにくい朝の10時くらいまでの時間帯に窓を開けるなど、工夫しましょう。

24時間換気システムがある住宅では、部屋の各所にある吸気口から、自動的に空気が入ってきて換気できます。吸気口には専用のフィルターを貼っておけば、花粉の侵入も防げます。さらに、トイレや風呂場の換気扇も24時間回しておくと、空気が循環しやすくなります。

寝具やじゅうたんはこまめな洗濯と掃除を

シーツや枕カバー、ベッドパッドなど、洗えるものはできるだけ洗濯をして、ダニの餌を排除してください。特に春から夏の時期は汗をかきやすくなるので、こまめに洗うのがおすすめです。

布団を干して乾燥させることも大切です。マンションの規約等で外に干すのが難しい場合は、布団乾燥機などを活用して乾燥させましょう。最近の布団乾燥機は使い方も簡単で、リーズナブルなものも多いので、一家に1台用意しておくと便利です。また、壁に立てかけたり、折り畳むだけでも湿気は飛んでくれるので、干せない場合でも、敷きっぱなしの状態は避けましょう。

さらに、ハンディクリーナーや布団用掃除機などで掃除するのもおすすめです。表面のダニやフン、死骸を取り除けるだけでなく、繊維の間を空気が通るので乾燥にもなります。ただし、布団や枕にダニの餌となるカビが生えてしまって取り除くのが難しい場合は、買い替えてリセットするのも手です。

じゅうたんやラグマットなども可能であれば洗濯をしてください。難しい場合は、掃除機で餌となるゴミを吸引したり、干して乾かしたりしましょう。

ダニゼロを目指すのではなく減らすことを意識する

最初にお話しした通り、どんな家にもダニはいて、生活している限り繁殖を繰り返します。
住環境を整える=ダニ対策だけではありません。あまり神経質になり過ぎて、家にいる時間を快適に過ごせないのは本末転倒なので、適度な換気や洗濯、掃除を心がけて、ゼロではなく少しずつでも「減らす」ことを意識しましょう。

掃除した寝具に

寝具を乾燥させて掃除した後は、仕上げに「ムシューダ ダニよけ」をサッとひと吹き。天然100%のダニよけ成分「天然ピレトリン」の効果で、ダニが寄り付くのを防いでくれます。スプレー後は、約2週間ダニよけ効果が持続します。また「ムシューダ ダニよけ 大判シート」は、ふとんやベッドの敷パッドなどの下に敷くだけで、広範囲をダニから守り、約6カ月間効果が持続します。

取材協力: 住生活ジャーナリスト・藤原千秋さん


住宅メーカーの営業出身で、おうちのお掃除から建築基準法まで知り尽くす、住まい全般のスペシャリスト。執筆、取材、講演会などを行うなか、3人姉妹の母としても忙しい毎日を送っている。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)など著書多数。