ぐんぐん成長していく子どもの足。健康な足を育むためには、子どもの足に合った適切な靴を選ぶことが大切で、合わない靴を履き続けてしまうと将来の成長に悪影響を及ぼすことも。そこで、キッズシューズの「瞬足」を製造・販売するアキレス株式会社さんに、正しい子ども靴の選び方や履き方を教えてもらいました。
子どもの足に合った靴選びのポイント
自分の足と靴が合っているかを子どもが自分で判断するのはなかなか難しいもの。親や周囲の大人が正しい靴選びのポイントをしっかり把握して、子どもの足に合った靴を選んであげましょう。

●つま先に1cm程度のゆとりがあること
履いた時につま先のゆとりが1cm程度ある靴が、足のサイズに対してちょうどいいサイズの靴です。子どもの足は半年で5mm、1年で1cm程度成長するとも言われています。靴を選ぶときは、つま先に1cm程度の余裕があるものを選び、半年程度を目安にサイズを見直すようにしましょう。
サイズ表記が同じでもメーカーやデザインによっては靴の大きさに差があることもあるので、試し履きをして足に合うか確かめながら靴を選ぶことが大切です。
また、靴のインソールを取り外せる場合は、取り出して足に合わせてみるのもおすすめ。インソールのかかとに足を合わせてみれば、サイズが合っているか確認がしやすいでしょう。
靴を選ぶときにお店で足のサイズを測れるとよいですが、「足型測定シート」を使えば自宅でも簡単に足のサイズを測ることができます。定期的に足の大きさをチェックしてあげるとよいでしょう。
●かかとがしっかりしていること
足を支えて固定するために、かかとがしっかりしている靴を選びましょう。靴でかかとをしっかり固定しないと、靴の中でかかとが浮いてしまい、足が安定しません。また、子どもは足の骨が成長途中であるため、大事なかかとの骨を守って成長させるためにも、簡単につぶれてしまう靴は避け、かかとの部分がしっかりしているものを選びましょう。
●甲の部分が調節できること
甲の部分がベルトで調節できるタイプの靴がおすすめです。ベルトをしっかり締めて、靴を足にフィットさせるようにしましょう。それにより、靴の中で足が前にすべり難くなり、足の指を自由に動かしやすくなります。子どもが自分で紐が結べるようになったら、靴紐の靴でもOKです。
正しい靴の履き方
せっかく足に合った靴を選んでも、ゆるめに履くなど間違った履き方をすると、足が疲れやすくなったり、足の成長に良くない影響があることも。健康的な足の成長のためには、靴を正しく履くことも大切です。周囲にいる大人の方も日々正しく靴を履いていれば、子どもの良い見本となって、子どもが正しく靴を履く習慣にも自然と繋がっていくでしょう。
<正しい靴の履き方>
STEP1 甲のベルトをゆるめ、履口を広げる
かかとを潰さないように、両手で靴を持って履口を大きく開き、足を入れます。
STEP2 靴に足を入れたら、かかとを地面にトントントンと打ちつける
靴と足のかかとがフィットするよう、かかとを地面にトントントンと打ちつけます。
STEP3 甲のベルトをしっかりと締める
つま先を浮かせた状態で、甲のベルトをしっかりと締めます。
足に合う靴を履いて健康な足に
子どもの足は成長段階にあり未完成で、子どもの頃は、足の機能や動作を支える「足のアーチ」の形成にとって重要な時期と言えます。

足のアーチには、縦アーチ(内側)、縦アーチ(外側)、横アーチの3つがあり、このアーチが交わる3点を支点として、足で立つことができます。また、クッションやバネ、バランスの役割を果たしているのもこのアーチです。
小さい子どもの足は成長途中で軟骨の割合が多く、土踏まずが低い“ぺったんこ”な状態。外部からの影響を受けやすく、ちょっとしたことで変形してしまう可能性があるので、足のアーチの適切な発達をサポートするためにも、正しく靴を選ぶことが大切です。
合わない靴を履き続けると、足のトラブルに繋がることも。例えば、窮屈な靴で指が圧迫されたり、逆に大きすぎる靴を履くことで指を踏ん張ってしまうのが原因で、足の指が変形してしまう「ハンマートー」。他にも、立ったり歩いているときに足の指先が地面につかない「浮き指」や、土踏まずがない「偏平足」、足が擦れてできる「タコ」や「ウオノメ」、足の親指が小指の方に曲がる「外反母趾」など、様々なトラブルの恐れがあります。こういったトラブルを防ぐためにも、子どものうちから健康な足を育めるようサポートしてあげましょう。
靴のお手入れも忘れずに
普段の軽い汚れはブラシで都度落とすようにしましょう。ただ、子どもの靴は泥や汗など頑固な汚れがつきやすいもの。汚れをしっかり落としたいときは、「洗浄力 おひさまの洗たく くつクリーナー」がおすすめです。靴の奥まで届きやすい泡スプレータイプで、汚れやニオイをすっきり落とします。明るい場所に干すと光漂白成分が活性化して、しつこい汚れまで分解。室内光でも陰干しでも効果を発揮します。
