ネイルサロンでせっかく綺麗に仕上げてもらったジェルネイルはできるだけ長く美しい状態を保ちたいものです。しかし、日常生活のふとした行動によってジェルネイルが剝がれる要因になってしまっているかもしれません。気を付けたい行動と長持ちさせる秘訣をNPO法人日本ネイリスト協会 本部認定講師/cranberry nail代表の鯨岡百合香さんにお聞きしました。
普段から少し意識することでジェルネイルを長持ちさせよう
ジェルネイルが剥がれやすくなる代表的な3つの要因と、日常生活の中でできるだけ長持ちさせるための工夫をピックアップして紹介します。
①“水濡れ”と“乾燥”の繰り返しに要注意
お風呂に入ると爪が柔らかくなりますよね。爪は、水に濡れるとふやけてしなり、乾燥すると硬くなって丸まるという性質があります。それが繰り返されることによって爪の上で固まっているジェルとの間に徐々にすき間が生まれ、ジェルネイルが剝がれる要因となるのです。
●普段の生活で気を付けること
□ 入浴の際は、手全体を長時間浴槽の中に浸けず、お湯から出すようにしましょう。
□ 水を使う炊事・洗濯の際には、手袋をして食器を洗うなど、長時間爪が水に濡れている状態を避けましょう。水濡れだけでなくスポンジとの摩擦によってジェルネイルやパーツが傷つくことを防げます。
②“爪先”への負荷は最小限に
爪先に衝撃が加わると、テコの原理で爪の根元に力が加わります。爪先が何かにぶつかる、何かを押すことは勿論、グーを作るように自分の手を握り締める何気ない動きでも知らず知らずのうちに爪が手の平に当たることで負荷がかかっています。
また、爪が長いと爪先の横部分から衝撃を受けた時、爪が左右に動く幅が長さに比例して大きくなり、より一層爪に負荷がかかります。
そうやって、爪全体にさまざまな方向から衝撃が加わると爪が一瞬曲がり、それが蓄積して爪の根元側のジェルネイルが徐々に浮いて剝がれる可能性が高くなるのです。
●普段の生活で気を付けること
□ ボタンの留め外し、パソコンのキーボードを打つ、財布からカードを取り出すなど指先に力を入れる機会は意外と頻度が高いもの。指の腹を使うように意識して行いましょう。
□ シールやテープなどを剝がす、缶のプルタブを開ける、エレベーターなどのボタンを押す際などに直接爪先を使用しないようにしましょう。
③“熱”からはなるべく遠ざけて
ジェルは熱に弱く、60℃程度の熱が加わるとジェルが変形して一度爪から浮いてしまうので、剥がれやすくなります。
●普段の生活で気を付けること
□ 電子レンジや湯煎調理から熱いものを取り出すときに、つい直に爪を使って持っていませんか。ミトンや菜箸を使うなど熱が爪に伝わらないようにしましょう。
□ 岩盤浴やサウナを利用する際には、手は体の上に置くなどして熱い岩盤やサウナの座面に爪先が長時間接触しないようにしましょう。
プロ直伝! ジェルネイルを長持ちさせるためのホームケア
普段の生活での爪先の使い方に注意することも大切ですが、爪が薄かったりとトラブルがあるとジェルネイルの持ちは悪くなります。健康的な爪を育てるために、爪や指先の保湿をすることも、ジェルネイルが剥がれにくくなることにつながるのです。手を洗う度にこまめにハンドクリームを塗るなどして保湿をすることが理想です。
特に、甘皮部分や爪の裏にある爪下皮は爪を細菌や異物から守ってくれている存在です。ネイルオイルを塗って乾燥を防ぎ、念入りに保湿をしましょう。そうすることで、新しく生えてくる健やかな爪を育てることができます。
朝起きた際、入浴後、夜寝る前などお顔のお手入れのついでに、ぜひ爪もじっくりケアしてください。
水仕事の際には手袋がおすすめ
長時間爪が水に濡れている状態を防ぐために手袋を付けましょう。「ファミリー ビニール うす手 ライフデザイン」は手袋の内側に抗菌・防カビ成分が配合されており、ニオイの原因となる雑菌・カビの繁殖を防いでくれます。また、指先を強化しているので、やぶれにくく、丈夫なのもポイント。「ドライタッチ加工」が施されているので、スムーズに着脱できます。
取材協力:NPO法人日本ネイリスト協会 本部認定講師/cranberry nail代表 鯨岡百合香さん
NPO法人日本ネイリスト協会:https://www.nail.or.jp/
Cranberry on-line Salon:https://cranberry.on-line.salon/