衣替えなどを行うと不要な衣類が出てくることがあります。着用しなくなった衣類をフリマサイトやリサイクルショップで売る人が多いと思いますが、できれば高値で買い取ってほしいもの。今回は、ベクトルグループが運営する大手古着宅配買い取りサービス「フクウロ」の査定員を務める上田祥太さんに、古着を高く売るためのコツをお聞きしました。
高値が付く商品はここが違う! プロの査定ポイントを紹介
実は、高値が付く商品とあまり値段がつかない商品には違いがあります。普段、私たちプロの査定員がチェックしているポイントを紹介します。
プロのチェックポイント
①汚れの有無
査定に一番大きく影響するポイントです。ジャケットは衿や袖の内側の汚れ、トップスはおなか周りの食べこぼしあと、パンツは裾が擦り切れていないかなどを確認します。
②においやしわ
特に気になるのはタバコのにおいです。また、きれいに洗濯してあればOKですが、しわがあると印象が悪くなるので、査定額が低くなることもあります。
③年代や時期
衣類にはトレンドがあるため、古すぎる商品はあまり値段がつかないことも。また、シーズンによって値段が変わる場合があります。
④ブランドのネームや人気のある商品か、商品タグの有無
高価なブランドものは高値で買い取ってもらえる確率が高くなります。また、素材を示す商品タグを切ってしまっている場合は買い取れないケースがあるので、きちんと付いているかを確認します。
衣類を高値で売るための5つのコツ
ポイントを押さえれば、衣類を良い値段で買い取ってもらえる確率が高まります。そこで、フリマサイトやリサイクルショップに出す前にやっておきたいことや、高値で売るコツを紹介します。
購入後2年以内に売りに行く!
衣類のトレンドは2~3年で変わると言われています。ベストは、購入してから2年以内に売ること。1年以上着用していないものは今後も出番がないと考えましょう。衣替えで「来年は着ないかも?」と思ったら売り時です。
ベストシーズンを押さえる
リサイクルショップでは、基本的に通年買い取りをしていますが、最も良い時期に衣類を売ると買い取り価格が上がることがあります。ベストシーズンは下記の通りです。
春物:1月中旬~4月上旬
夏物:4月中旬~7月上旬
秋物:7月中旬~9月上旬
冬物:9月中旬~1月上旬
上記は目安ですが、リサイクルショップなどの買い取り店舗の場合、地域の気候や気温などによって変わることがあるので注意が必要です。またフリマサイトも同様に、ベストシーズンを押さえていれば高値で売れる可能性が高まりますが、その日の天候や気温によって左右されることが多いです。そのため、タイミングよく出品すると売れやすい傾向があります。
さらに、卒業式、入学式などのイベントではスーツがよく売れるケースも。イベントの2か月前を目安に、買い取り店舗へ持ち込んだり、出品したりするとよいでしょう。
付属品を付ける、まとめて売る
付け替えのボタンや新品の衣類についている布などの付属品をとっておくことが大切です。また、リサイクルショップなどに持ち込む際は、1点よりも5~10点などまとめて持ち込んだ方がプラスで査定してもらえる可能性が高くなります。
保管時の虫食い、カビに注意
同じ商品でも、新品のきれいな状態に近い方が高値で買い取ってもらえます。状態によっては買い取り価格が数倍違うことも。
汚れがあったり、虫食い が発生していると価格が下がってしまいます。特に虫食いは、清潔面を考えるとかなり印象が悪いです。長期間収納するコート、ウールやカシミヤ素材のセーターなどは特に虫食いが発生しているケースが多いので、注意しましょう。衣替えなどで衣類を長期収納する際は、防虫剤を使用するようにしましょう。
また、汚れた状態で収納をすると汚れが落ちにくくなり、虫食いやカビのリスクも高まります。早めに洗濯・クリーニングをして保管することが大切です。
革製品はカビが生えやすい傾向があります。革製のバッグや革靴などを収納する際は除湿剤を利用したり、月に一度陰干しをするのも効果的です。また、湿気がたまらないよう、こまめにクローゼットを開けて空気の入れ替えをするのもおすすめです。
商品を売る前に、清潔であることをチェック!
次に買った人が気持ちよく使えるように、できるだけきれいな状態にしておくことが大切です。
商品を売る前は、まず洗濯をして、部分的なシミや汚れがある場合は漂白剤や部分用洗剤などを利用し、汚れを落とします。洗濯後はきれいにたたみ、しわがある場合はアイロンで伸ばすだけで印象がよくなります。
衣類の保管には防虫剤や除湿剤を!
衣替えをしたら、防虫剤のセットを忘れずに。「ムシューダ 1年間有効」は、防虫効果が約1年間持続し、大切な衣類を虫から守ります。「引き出し・衣装ケース用、「洋服ダンス用」 、「クローゼット用」 、「ウォークインクローゼット用」など、家庭の収納場所に合わせて使い分けましょう。
さらに、湿気が気になる時期は、除湿剤を併用すると安心です。「ドライペット クリア 」は、袋からスタンドパック容器を取り出してそのまま湿気が気になる場所に立てるだけ。収納空間に置いてもスタイリッシュなデザインで、見た目もスッキリ、湿気もスッキリ吸収します。防虫剤と一緒に使いやすい、衣類収納の邪魔にならない薄型シートタイプの除湿剤もおすすめです。