衣替えで出した秋冬の衣類はかさばって収納するのも一苦労。しかし、収納スペースに入りきらないからといって無理に押し込もうとすると、大事な服にシワがついてしまいます。そこで、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんに、コンパクトにしまえてシワも防げる収納方法をうかがいました。
たたむ服とハンガーに吊るす服を分ける
服の収納方法には、たたんで衣装ケースなどに入れる方法と、ハンガーにかけて吊るす方法があります。たたむのが面倒な人には吊るす収納がオススメですが、スペースには限りがあるので、まずはたたむ服と吊るす服を分けましょう。今回紹介する方法で上手にたたんで収納すれば、シワを最小限に抑えてコンパクトにしまえます。ただし、たたむ以上、多少なりともシワはつくので、できるだけシワを防ぎたいお気に入りの服は吊るして収納してください。
また、プリーツがついたパンツやスカートなどは、たたむとプリーツが潰れやすくなるので、吊るしておくのがオススメです。
さらに、今回は服を立てて収納する方法を紹介しますが、ブラウスなど、柔らかい素材で立てるのが難しい服も、無理にたたむより吊るしておく方がシワを防げます。
なお、ニット系の素材だけは、吊るすと服が伸びてしまうので、たたんで収納してください。
コンパクトできれいな収納をキープするコツ
●たたんだ服は立てて収納
服を衣装ケースに収納するときは、立てた状態で入れましょう。縦にしまうことで取り出したい服が一目でわかり、探す手間が省けます。重ねて収納すると、下の衣類を取り出すときに、他の服がくずれてシワがつきやすくなります。
●ブックスタンドや小さいケースを使って、きれいな収納をキープ
衣装ケースの中に余分なスペースがあって服を立てられないときは、ブックスタンドや小さめのケースをうまく活用しましょう。ブックスタンドは100円均一ショップでも手に入るので、衣装ケースの高さに合うものを選んでください。
●たたみ方や大きさを揃えてコンパクトに
同じ衣装ケースにしまう服はたたみ方や大きさを揃えましょう。衣装ケースのスペースを無駄なく活用してコンパクトに収納できます。ただし、ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると服同士がプレスされてシワがつきやすくなるので注意してください。
たたむ形は四角形にたたんだり、丸めてたたむ方法がありますが、今回は基本の四角形にたたむ方法をご紹介します。
衣類別 コンパクト&シワがつきにくいたたみ方
衣類別の具体的なたたみ方を見てみましょう。今回はニット・Tシャツ・スカートを例に説明します。
●ニット・Tシャツ
ニットやTシャツなどをたたむときは、服の中心にシワがつかないように意識してください。最初に、袖を肩口の部分から内側へ折りたたんで四角形にします。フードが付いている場合は、内側へ折って袖の上に重ねましょう。
次は、左右を三つ折りにして縦長にします。強く抑えつけるとシワがつきやすいので、柔らかく重ねるように折ってください。また、中心で二つ折りにすると一番目立つ部分にシワがつくので避けましょう。襟付きシャツの場合は、襟が潰れたり、シワがついたりしないように注意してください。
縦長にしたら、最後に上下を三つ折りにしてください。三つ折りで四角形にする代わりに丸めてもOKです。たたみ終わったら衣装ケースの中に立てて収納しましょう。
●スカート
スカートは広げて、左右の裾を順番に三つ折りにします。プリーツがあるスカートをたたむ場合は、潰さないように注意して折りましょう。
縦長にしたら、ニットと同じように上下に三つ折りにしてください。
四角形にして完成です。柔らかくて立たない場合は丸めて収納しましょう。
クローゼット内は、防虫しながらスッキリ収納
クローゼット内は、「ムシューダ まとめて防虫カバー」で防虫しながら、すっきりと収納しましょう。5~7着の衣類をまとめて収納でき、クローゼット内を整理整頓できます。防虫だけでなく、ホコリ・色あせからも衣類を守ります。防虫剤をつめかえれば、繰り返し使用できるので経済的です。
取材協力:整理収納アドバイザー認定講師 すはらひろこさん
近著に「風通しのいい片づけ モノ、コト、イエをリセットする68のヒント」(エクスナレッジ)がある。
ホームページ:片付けちゃお、スカっとしちゃお
ブログ:もやもや整理365