リビングは家族みんなが集まって生活する場所なので、さまざまなにおいが混ざり合っています。部屋にしみついたにおいの正体を知って、におい対策につなげましょう。
悪臭成分の発生源は増殖した菌!
家の中の代表的な悪臭には、「菌から発生するにおい」や「複数のにおいが混ざりあって発生するにおい」などがあります。まずは、「菌から発生するにおい」について解説しましょう。
リビングの悪臭の原因としては、人の汗やキッチンの生ゴミなどが挙げられます。しかし、人の汗や生ゴミは、すぐに悪臭を発するわけではありません。
例えば、汗そのものには本来においはありませんが、時間の経過とともに雑菌が繁殖してイソ吉草酸などの悪臭成分を作り出します。
同様にキッチンの生ゴミの場合、料理をした直後の食材には、イヤなにおいはほとんどありません。しかし、そのまま三角コーナーなどに放置しておくと、食材に付着している菌が増殖してメチルメルカプタンなどの悪臭成分が発生するのです。
なんとなく気になる部屋のにおいは、複合臭や調理臭が原因かも
このほかに、家の中には「複合臭」と呼ばれるにおいがあります。くさい・くさくないに関わらず、家の中にはさまざまなにおいが存在しています。例えば、キッチンの食材や調味料、リビングに飾ってある花、家具や畳にもにおいがあります。これらのひとつひとつは、イヤなにおいではないものの、複数のにおいが混ざり合うことで、悪臭に変わってしまうことがあるのです。
また、焼き肉や焼き魚などのいわゆる「調理臭」やタバコのにおいが、部屋に染みついてしまっている場合もあります。加熱によって発生するこれらのニオイ成分は、空間に広がりやすく、壁などに付着しやすい性質をもっているのです。
原因が分からないのになんとなくにおいが気になる場合は、こういった複合臭や壁などに染みついたにおいが原因かもしれません。
悪臭対策はこまめな掃除と換気が基本、複合臭にはペアリングタイプの消臭剤を
悪臭対策の基本は、こまめな換気と掃除です。菌を増やさないこと、においを広げないことが大切です。一度部屋に広がって、壁やカーテンなどににおいが染み付いてしまうと対策は難しくなるので、そうなる前に、キッチンやリビングにある悪臭の発生源をなくすことが大切です。
キッチンの生ゴミはにおいが発生する前に処分するのがベストですが、ゴミの回収日までの間、三角コーナーなどに置いておかないといけない場合は、菌の増殖を防ぐ生ゴミ用スプレーを活用すると便利です。
調理中にコンロや壁などに飛び散った油汚れはこまめに拭き取りましょう。油汚れを放置すると、酸化して悪臭になってしまうばかりでなく、壁などに染み付いたにおいは取りづらくなるため、早めに拭き掃除をするのがベストです。
空間に広がったにおいや汗が染み込んだカーペットのにおい対策には、除菌効果のある消臭スプレーなどが効果的です。
また、ペットがいる家庭のにおい対策は、「気になるペットのにおい、消臭対策を教えてください」を参考にしてください。
複合臭は、こまめに部屋の換気をして空気を入れ換えることで、においを緩和することができます。しかし、人が生活している限り、複合臭を完全に取り除くのは困難なので、ペアリング消臭効果のある消臭芳香剤を活用するのがおすすめです。
ペアリング消臭とは、悪臭成分をいい香りの一部として取り込み、調和したいい香りに変える技術で、エステーの消臭芳香剤に採用されています。