洗濯機の汚れは見えにくい場所に溜まりがち。一見きれいだからといって掃除をおざなりにしていると、知らず知らずのうちにカビやホコリといった汚れが蓄積していきます。梅雨の時期や年末の大掃除のついでに掃除するという人も多いと思いますが、洗濯機内は常にカビが繁殖しやすい環境なので、それだけでは不十分。エステーR&D部門研究グループの高岳留美研究員が、洗濯機を清潔に使う上での適切な掃除頻度を解説します。
夏だけじゃない!洗濯槽の見えないカビに注意
カビの繁殖に最適な環境は、温度20〜30℃、湿度80%以上といわれています。室内の温度は1年を通してコントロールされていますし、水を使う洗濯機内は常に湿度が高いため、カビにとっては居心地の良い場所です。さらに、衣類の汚れやホコリ、洗剤のとけ残りなど、栄養も豊富。夏や梅雨の時期だけでなく、1年を通してカビや菌が繁殖しやすい場所なのです。
特にカビや菌などの汚れは洗濯槽の裏側に溜まりやすく、蓋を開けただけでは汚れているかどうかチェックできません。はがれ落ちた黒いカビが出てきた時はすでに大量のカビが発生している可能性があります。そうなる前に定期的な掃除を心掛けましょう。
使用頻度や使用年数が少なくても注意するべし
洗濯する頻度は家庭によってさまざまです。中には、洗濯する頻度が少ないので、そんなに汚れていないのでは、と思っている人もいるかもしれません。しかし、エステーが行った洗濯機のカビの調査※では、毎日洗濯機を使う家庭よりも、週に2〜3回しか使わない方がカビは発生しやすい傾向があることを確認しました。もちろん、毎日使っていてもカビは増えていきます。
また、意外に思われるかもしれませんが、買って5年以内の洗濯機でも、10年以上使っている洗濯機とカビの検出率は変わりませんでした。新しい洗濯機でも、数ヵ月も使用すればカビや汚れが溜まっている可能性があるので注意しましょう。
*2012年「洗濯機のカビ汚染度の調査」(エステー)より
1〜2ヵ月ごとに専用クリーナーで掃除を
では、掃除する頻度はどのくらいが良いのでしょうか。家庭によって、洗濯機の使用状況や環境が異なりますので、一概には言えませんが、1〜2ヵ月に1回の頻度で洗濯槽クリーナーを使って掃除をするとよいでしょう。
ただし、これまで洗濯槽を定期的に掃除していなかったり、カビのようなニオイが気になる、目に見えるカビが発生している、といった場合は、すでにカビや汚れが溜まっている可能性があります。その場合は、クリーナーや洗濯機の説明書を確認した上で、槽洗浄コースを選択し通常よりも長い時間をかけて洗浄すると効果的です。汚れが溜まってからでは洗浄時間も長くかかってしまうので、こまめに洗浄をするのがオススメです。また、洗濯機には洗剤カスなども溜まります。洗濯機の説明書に従って、定期的に掃除をしてください。
日頃の使い方を見直してカビが生えにくい環境を
定期的な掃除を心がければカビや菌の繁殖は抑制できますが、日頃の使い方も見直しましょう。
・使用していないときは蓋を開けっぱなしに
先ほども紹介した通り、洗濯機はカビや菌が繁殖しやすい場所です。そこで、使わないときは蓋を開けっぱなしにしておきましょう。少しでも風通しを良くして、内部を乾燥させることが大切です。
・洗濯機を洗濯カゴ代わりにしない
洗濯機を洗濯カゴがわりにして、脱いだ服を詰め込むのも控えてください。衣類に付いた泥やホコリがカビや菌の栄養源になってしまいます。洗濯カゴは別に用意しておきましょう。
洗濯槽は専用クリーナーで簡単お掃除
「洗浄力 洗たく槽クリーナー」は、洗濯槽の見えないカビや菌を落としてくれる洗たく槽クリーナーです。カビ胞子の除去率は99.9%。洗濯槽裏の汚れにすばやく浸透し、洗い時間3分でもしっかり効果を発揮します。