福島第一原子力発電所からの放射性物質の放出は2011年3月中旬をピークに、
それ以降は非常に少なくなっています。
放出された放射性物質の中で、遠くまで拡散するのは、放射性ヨウ素と放射性セシウムです。
放射性ヨウ素は半減期が約8日間と短いため、現在はほとんど検出されません。
地表に沈着した放射性セシウムが各地で高い線量が検出される原因となっています。
地表に沈着した放射性セシウムは数ミクロンの粒子にくっついてチリやホコリのように
振る舞います。雨のあとの水溜りや、雨どい、運動場の吹き溜まりや側溝など、
ホコリが溜まりやすい場所に集まります。
放射性セシウムなどが大量に集まって、周囲に比べて放射線量が高くなっている場所が
一般的にホットスポットと呼ばれています。
環境中の放射線量がどのように変化しているか、
長期的に計測する目的で設計された測定器のことです。
通常、地表の影響を受けないように高い位置に設置されるので、
生活空間での線量測定値とは意味や目的が異なります。
2011年6月14日より、文部科学省が地上1mでの測定結果の公表を開始しました。