1.オフィスで多い女性の悩み
体を冷やす習慣をチェック!
知らず知らずのうちに体を冷やしていることがあります。また、思いもかけない習慣に、「冷え」の原因が潜んでいることも。毎日の通勤やオフィスでも、知らず知らずのうちに体を冷やす行動をしていませんか?
・デスクワーク
オフィスで座りっぱなしの人はずっと同じ体勢でいることが多いため、血行が悪くなります。足の付け根のリンパ節や動脈が圧迫され、血液が流れにくいのです。
・移動はエレベーターをよく使う
体の体温の4割は筋肉からつくられますが、運動をしないと筋肉量が少なく、冷えの原因になります。通勤や移動に階段を使わず、エレベーターやエスカレーターばかりだと、運動不足のまま。冷えは解消しにくいのです。
・水の飲みすぎ
体が冷えると胃腸の動きが悪くなります。それなのに、「体にいい」という理由で水をたくさん飲んでいる人も多いようです。運動をせず汗をかかないため血流が悪く、水を飲んでもむしろむくみの原因になります。
・朝食にサラダやフルーツ
体を冷やす食べ物ばかりを摂取している方も多いようです。夏が旬のものや南国で取れるものは体を冷やすと言われています。バナナや生野菜を頻繁に採る習慣のある人は、知らず知らずのうちに体を冷やしている可能性があります。
・お風呂はシャワーのみ
お風呂で湯船につかると、体が温まり汗をかくため、血行が良くなります。ところが冬でもシャワーだけで済ませてしまう人も。それでは、体を温めることはできません。
冷えるとどんな不調が起こる?
体の冷えをそのままにしておくと、重大な身体のトラブルにつながることがあります。例えば、以下のような症状も冷えが原因かもしれません。
・生理痛、生理不順
冷えにより、卵巣から出るホルモンのバランスが崩れて生理不順になることも。また、血液の流れが悪くなるので、痛みが起こります。
・便秘や下痢
内臓が冷えるので、胃腸の動きが悪くなり、便秘や下痢が起こりがち。下痢よりも便秘の方が深刻で、水を飲んでも腸が動かないので解消しない場合もあります。
・肩こり
冷えにより血行が悪くなると、それだけでコリや痛みにつながります。
自覚のない隠れ冷え性にも注意
平熱の低い人が増えていますが、体温だけではわからない「隠れ冷え性」もあります。30代くらいの若いうちから、更年期のような症状がでることもあります。それは「のぼせ」「ほてり」「動悸」「イライラ」など。足元が冷えているのに、血行が悪いために血液が上半身にばかりめぐっているせい。ダイエットしているのに、効果が出ないなどの弊害もあります。特に、オフィスなどで長時間座りっぱなしだと下半身の血行が悪くなりやすいので、デスクワークが多い人は注意しましょう。おなかや下半身を触ってみて冷たいようなら、隠れ冷え性の可能性が高いと言えるでしょう。
2.オフィスでの冷え対策は?
一日のうち、長い時間を過ごすオフィス。体に不調があっても休めずに、つらい思いをした経験のある人も多いのでは。しっかり体をあたためて体調を改善し、仕事中も快適に過ごしたいもの。オフィスでの冷え対策をご紹介します。
下半身や「首」の付くところを温める
オフィスで冷えがちなのは下半身です。レッグウォーマーや靴下、ひざ掛けなどを使い、特に下半身を温めるとよいでしょう。2リットルのペットボトルなどにお湯を入れて、そこに足を乗せると、湯たんぽのように足元がポカポカです。
体温を逃がさないために、「首」と名の付くところを温めるのも大切。首や手首、足首などの保温をしておくと、効率よく温まります。
使い捨てカイロで手軽に
温熱シートや使い捨てカイロなどを上手に使い、おしりやお腹をあたためるのもおすすめ。専用ざぶとんに専用の温熱シートを入れておしりまわりやひざ上を温める「On Style おしり41℃ 」とお腹や腰をしっかり温める「On Style おなか40℃ 」は、冷えに悩む働く女性に向けて開発された「温活」にぴったりのアイテムです。専用ざぶとんを使うおしり用は、素早く適温になるため、朝の冷えを素早く解消してくれるはず。おなか用は、薄い形状で着けていることが気にならず、発熱体を3つに分割しているので、体にもフィットします。どちらも温かさが12時間持続するので、朝から仕事が終わる夕方までしっかり温めてくれます。
その他、肩こりがひどい場合には、肩甲骨の間に使い捨てカイロを貼るのも効果があります。
オフィスでできる運動
オフィスでできる運動をして、体をこまめに動かし、血行を良くしましょう。簡単にできるのは、かかとの上げ下げ。これはデスクワークをしながらでもできます。また、片足ずつひざ下を上げ下げ。太ももの筋肉を意識しながらやるとよいでしょう。
力を入れたまま7秒キープする「アイソメトリック運動」も効果的。胸の前で手を組み、左右に強く引っ張る力を加えて7秒。同じように、首の後ろでも7秒引っ張ります。その後、手を組み替えて同じようにしましょう。
ちょっとした休憩時間にできる運動です。椅子に座ったままで息を吸い、上半身を後ろにねじって息を止めて3秒。その後息を吐きながら前を向きます。左右同じようにして、何セットかやってみましょう。
3.通勤や訪問先、毎日の冷え対策は?
オフィス内だけでなく、通勤や訪問先で冷えを防止することも大切。温めるだけでなく、移動時間を使って冷えにくい体づくりをしたいもの。また、毎日の小さな習慣を変えることで、血行のよい体を手に入れましょう。
移動先でも暖かく
取引先のオフィスでの打ち合わせなど、十分な冷え対策ができないケースもあります。そんなときには、薄手で大判のストールなどをバッグに入れておき、ひざ掛けなどに利用します。また、着脱しやすいカーディガンなども便利。外出先ではエアコンなどの温度調整が難しいため、調節できる服装がベストです。
また、おなかと腰に使い捨てカイロや温熱シートを貼ると、“着ぶくれ”せずに体を温めることができます。機能性下着も充実し、薄手のものもたくさん登場しているため、活用するのが得策です。
運動不足解消には、ジョギングやジム通いができるに越したことはありませんが、負担に感じてしまう人もいるでしょう。その場合、移動中などの隙間時間に心掛けた方が手軽で長続きします。例えば、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うだけで、足の筋力がアップ。さらに、常に姿勢をよくしておくことで腹筋や背筋が鍛えられます。
毎日の食習慣に、体を温めるものをプラス
体を冷やす食べ物を多く摂取している人は、温めるものに切り替えを。例えば、体によさそうなグリーンスムージーは、冷えのもと。生ジュースを飲むなら、体を温めるリンゴやニンジンがおすすめです。
オフィスでのランチは、おにぎりとサラダだけで済ませていませんか? そこに1品、味噌汁を加えるだけで、体が温まります。発酵食品である味噌は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルも含み、代謝をよくする特性があります。
コーヒーも、実は体を冷やします。どうしても飲みたいのであれば、シナモンのパウダーをふりかけて、温める効果をプラス。また、紅茶にもジンジャーパウダーを加えることで、より温まります。どちらも、パウダーならオフィスなどにも手軽に持ち運べますね。