ココが知りたい!身近な疑問

冬になると、風邪やインフルエンザが流行するのはなぜですか?

気温が低くなり、空気が乾燥する冬。この季節になると、風邪やインフルエンザにかかって、体調を崩される方も多いのではないでしょうか?実は、風邪やインフルエンザの流行には「空気の乾燥」が大きく関わっているのです。

乾燥対策がインフルエンザ予防に

風邪やインフルエンザの原因はウイルスの感染によるものです。

これらのウイルスは水分を含んでいます。湿度が十分に高ければ、ウィルスは空気中の水分を取り込み、重くなるため、長時間空気中に漂うことができません。しかし、空気が乾燥した環境では、水分が蒸発してウイルスが軽くなり、比較的長い時間、空気中を漂う事が出来るようになります。

さらに、冬の寒さで体温が下がると、体の抵抗力が弱り、空気中に浮遊しているウイルスが口や鼻から体内に侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると考えられています。

特に、抵抗力が弱い子供やお年寄りはウイルスに感染しやすいため、風邪やインフルエンザの予防には「乾燥対策」を行うことが大切です。

乾燥対策4つのポイント

そこで、室内の乾燥対策のポイントを4つご紹介します。風邪やインフルエンザの予防に取り入れてみて下さい。

湿度をこまめにチェック

暖房を使うと室内の湿度は外よりも低くなり、さらに空気が乾燥します。湿度計などを使って、こまめにお部屋の湿度をチェックして適切な対策をすることが大切です。

適度な湿度でウィルスと結露を防ぐ

室内の湿度は50~60%を保つのがおすすめです。湿度が40%を下回ると、ウイルスが浮遊しやすくなり、一方で加湿しすぎると結露の原因になってしまいます。
結露対策について知りたい方は「寒くなると、家のあちこちに結露が発生してしまいます。原因と対策を教えてください。」をチェック

濡れタオルでかしこく加湿

家庭での乾燥対策は、加湿器を使う以外にもお手軽な方法があります。例えば、濡れたバスタオルや洗たく物を部屋干ししたり、ストーブの上にやかんを置くなども乾燥対策になります。

小型加湿器を活用

寝室、子供部屋などスペースが限られた場所や、オフィスなど自分で湿度を調節しにくい場所での乾燥対策は、電気を使わない小型加湿器などを活用するのがおすすめです。

※一部不正確な表現があったため、文章を訂正しました。(2020年4月17日)