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身近な疑問

家で過ごす時間が長くなり、家庭のゴミが増えて大変です。ゴミを減らすコツを教えてください

新型コロナの影響で自宅で過ごす時間が長くなり、以前よりも家庭のゴミの量が増えたと感じている人も少なくないでしょう。そこで、「家庭ですぐに取り組める」ことをテーマに、ごみを減らすテクニックを環境や生活にやさしい節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。環境に配慮できるのはもちろんのこと、エコを意識することで節約にもつながるはずです。

巣ごもり生活では全体的にゴミが増えがち

テイクアウトやスーパーの総菜のプラスチック容器、お酒の瓶や缶、食材や洋服、雑貨などの通販購入による段ボールなど──。外出や移動の自粛によって自宅で過ごす時間が増えたことで、家庭から出るごみの量も増加しています。また、外出頻度を抑えようとスーパーでまとめ買いをしたのはよいものの、買いすぎて逆に食材を腐らせてしまうなんてことも。

近年、“サステナブル”や、“SDGs”など、環境に配慮する運動が盛んになってきたこともあり、ゴミの量が増えてしまうのを気にしている人も多いでしょう。ゴミが増えるとゴミ出しの回数が増えて家事が増えてしまう上に、指定の曜日に出すまで自宅で保管するスペースも必要になります。また、自治体によってはゴミ袋が有料のため、ゴミが増えた分だけ余計な出費となってしまいます。やはり、なるべく量やゴミ出しの頻度を少なくしたいものですよね。

そこで今回は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の観点から、ゴミを減らすコツをお教えします。ゴミを捨てるのは手間だと思いがちですが、実はしっかり分別をすることで逆に家事が楽になり、節約にもつながるのです。ゴミが増えて困っている人や家事の手間を減らしたい人は、ぜひ実践してみてください。

3R(リデュース・リユース・リサイクル)を意識してごみを減らそう!

●リデュース

リデュースとは、そもそもゴミを発生させないように働きかけることです。3Rの中で、ゴミを減らすために一番重要なのがこの「リデュース」。できるだけゴミとなるものを家庭に持ち込まないよう、購入する段階から意識することが大切なのです。

過剰包装された製品を買わない

2020年にレジ袋が有料になり、マイバッグを持参する人が多くなりました。レジ袋を断ることもゴミを減らすことの第一歩です。
さらにゴミの量を減らすには、製品を購入する時から過剰包装されたものを選ばないことが大切です。例えば、ファミリーパックのお菓子は、大きな袋の中に個包装された状態で封入されています。個包装は誰かに配ったり、必要な分だけ持ち歩くには便利ですが、自宅で家族だけですぐに食べてしまう際は余計なゴミとなります。中には、一つの袋にお菓子がまとめて入っている製品もあるので、そちらを選んだほうがゴミは少なくなりますよね。個包装が悪いわけではありませんが、目的に合わせて商品を選ぶことが大切です。また、お肉などが入った包装トレーも捨てる時にかさばるものの1つです。最近では、袋に入って売られているノントレーのものも増えているので、チェックしてみてください。

冷凍野菜を上手く使って食材は食べきる

食材を余らせないよう、必要な分量だけ購入するのが理想ですが、コロナ禍でスーパーに行く頻度を少なくするために、まとめ買いをする人も多いでしょう。
食材を上手に使い切るには、日持ちする食材と、日持ちしない食材に分けて買うのがポイントです。葉野菜やもやしなど日持ちがしない食材は必要な時に買い、根菜などある程度日持ちがするものはまとめて買うと効率が良くなります。
また、お弁当などにちょっとした野菜を入れたいときに、そのためだけに使い切れない量の野菜を買うと余らせてしまいます。私は、少量だけ使いたい野菜は、冷凍されたミックス野菜を活用しています。ミックス野菜なら、お弁当の彩りに人参だけ、豚汁にはゴボウだけ使うなど、必要な時に必要な野菜だけを取り出して使えるので、とても便利です。
厄介なのが、中途半端に残ってしまった食材です。注意せずに保存すると、思い出したころにはダメになっていることも。それを予防するには、冷凍庫や野菜室に専用の小さいカゴを設け、そこに半端な食材を入れておくのがおすすめです。冷蔵庫を開けてすぐ目に入るところに置けば、そこから優先的に使うようになり、食材が無駄になりません。

●リユース

一度使った製品を再使用することをリユースといいます。物を捨てずに何度も繰り返し使うことで、ゴミを減らすことができます。

詰め替えの製品を使う

シャンプーや食器用洗剤、消臭剤などの日用品は、詰め替え用が用意されている製品が多くあります。本体のボトルを毎回捨てるよりも詰め替えて使用するほうがゴミになるプラスチックの量が少なくなり、ゴミの減量につながります。

フリマサイトなどを活用して、次に使ってもらえる人に譲る

リサイクルショップやフリマサイトが普及したことで、不要なものを必要としている人に誰でも簡単に譲れるようになりました。私は、子供が小さいときは、すぐにサイズアウトする洋服やおもちゃなどは、購入する時にリユース視点で選ぶようにしていました。定番のものやブランドのものは安くはないですが、良いものであれば価値が下がらず、人に譲りやすくなります。大切に長く使って、その仕組みを上手く利用するようにしましょう。

●リサイクル

ペットボトルはリサイクルという形で加工すると、衣類の繊維になります。このように、もともとの素材を別の形に換えて再資源化することがリサイクルです。

分別をする

燃えるごみと資源ごみをしっかり分別することは、環境によいだけでなく、家庭ゴミの減量にもつながり、家計の節約にもなります。ペットボトル、ビン、缶や新聞、雑誌などは多くの人が資源ごみとして分別していると思いますが、チラシや包装紙、ティッシュの箱、紙袋などの紙ゴミも資源ゴミとして処分することで、ゴミの量を減らせる上に、資源の有効活用にもなります。
自治体で指定されている有料のゴミ袋は、種類によって値段が異なるケースもあります。きちんと分別をすることで、ゴミの処理費用を減らすことにもつながります。
ゴミの分別は、捨てやすい導線や環境を作り、面倒さをなくすのが大切です。例えば、ポストに入っているDM(ダイレクトメール)やチラシをリビングのゴミ箱まで捨てに行くのは面倒です。チラシなどの紙はミックスペーパーに分類されるので、玄関にポストのゴミを捨てるための紙袋などを置いておけば、家に上がるついでにサッと捨てることができて、手間を減らすことができます。

ゴミを減らすためのアイデア

これまでちょっとした生活のコツを説明してきましたが、実は、普段の生活から意識すると、もっとゴミを減らすことができます。

例えばラップ。わざわざ食材を保存するのに毎回ラップを使わなくても、100円ショップなどのプラスチック製のふたをお皿にかぶせれば、繰り返し使えます。また、クッキーを焼くときに利用するワックスペーパーも、水で洗って繰り返し使える製品があるので、そういった製品を利用すれば環境にやさしくできるはずです。
 
プラスチックのゴミなども、捨てる前に小さく切り刻むことで、ゴミのカサを減らすことができます。ハサミなどで小さくカットしたらテープで留めると散らばりません。ポイントは、ハサミやテープをゴミ箱近くの壁に吊り下げるなど、すぐに手に取れる場所に置いておくことです。ゴミを捨てるためにわざわざ道具を取り出す手間が省けるので、家族も協力して面倒がらずに捨ててくれるはずです。

取材協力:節約アドバイザー・和田由貴さん

消費生活アドバイザー、環境カウンセラー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、多数の資格や経験を活かし、消費生活や節約術、省エネ、家事の専門家として活動。現在は環境省3R推進マイスター等、環境関連の活動にも多数携わっている。
「節約は無理をしないで楽しく!」をモットーに、日常生活に密着したスマートで賢い節約生活を提案。テレビ出演、講演、執筆など幅広く活動中。

和田由貴オフィシャルサイト http://wada-yuki.com/