自粛生活が続く中、パパや子どもが少しでも家事を手伝ってくれると、ママにとっては嬉しいですね。そこで今回は、家事や子育てに関する講座やワークショップを全国で開催している家事セラピストの粂井優子さんに、パパや子どもの家事力を上げるアイデアを教えてもらいました。
家事のモチベーションを高める3つのコツ
最初から高いハードルをもうけてしまうと、慣れていないパパや子どもはすぐに挫折してしまいます。長い目で見て、まずは小さな家事や得意なことから手伝ってもらいましょう。経験を重ねることで、家事力はアップしていきます。
①最初は料理や掃除の一部をから任せる
家事に慣れていないパパや子どもにいきなり掃除や洗濯などを丸々任せてもうまくいきません。まずは、家事の一部を切り取って、少しずつ手伝ってもらいましょう。例えば、料理なら「食器を並べる」、洗濯なら「干してある服を取り込む」、掃除なら「コロコロでゴミを取る」など、小さな家事を積みかさねることで、家事力は上達していきます。
②趣味嗜好や得意分野に合わせた役割を見つける
パパや子どもの趣味嗜好や得意なことに合わせて家事を任せるとスムーズです。例えば、料理に興味がある子どもなら、具材をかき混ぜたり、盛り付けを手伝ってもらうなど、本人のやりたいことを家事に結びつけてあげましょう。庭いじりが好きなパパなら草むしりをお願いしたり、リビングや書斎などで過ごす時間が多いなら、その部屋の掃除をやってもらうなど、本人が自然に手伝いやすい家事から任せると良いでしょう。また、ママでは手が届かない高い場所の拭き掃除や重い荷物を運ぶ買い物など、得意分野に応じた役割を見つけることも重要です。
③手伝ってくれたらまずは「ありがとう」を伝える
パパや子どもが家事をやってくれたときは、まず感謝の気持ちを伝えましょう。第一声でダメだしするのはNG。せっかく手伝ったのに「どうしてできないの」「やり方が違う」と文句を言われてしまうとやりたくなくなるのは当たり前です。指摘は「ありがとう」の後。上手く出来なくても、してくれたこと自体に感謝していることを伝えましょう。
手伝っている最中は口を出すのをグッと我慢して、見守ることも大切です。最初は失敗したり思う通りにやってくれないかもしれませんが、すぐにできるようになります。ママは子どもの成長を過小評価しがちですが、年長以上であれば、大抵のことは手伝えます。
自発的に家事を手伝ってくれるようになるためには?
単に「〇〇やって」と命令されるだけでは、誰も動きたくはありません。積極的に家事に参加してもらうためには、パパや子どもにも「自分が選んだ」「自分で決めた」という感覚を持ってもらうことが大切です。家事を進んでやるようになるための、ちょっとしたアイデアを紹介します。
・家族会議を開く
全員が集まりやすい今の時期に家族会議を開いてみましょう。パパや子どもがどんな家にしたいか、そのためにそれぞれができることは何か、ゴールを決めて話し合ってみてください。「ママは大変だから手伝ってほしい」とストレートに伝えてもOK。少しの時間でできる家事をいくつか提示して、本人に選択させると責任感が生まれます。例えば、私の家では、毎朝数分だけ全員が集合して「リビングをコロコロで掃除する」「階段を拭く」など、簡単にできる家事を分担して一気に終わらせていました。
・カードで家事にゲーム性を持たせる
ゲーム性を持たせると、義務感がなくなり家族で楽しめます。例えば、カードゲームが好きな子どもがいる家庭では、お手伝いの内容を書いたカードを用意して、引かせると、楽しみながら家事に参加してくれます。カードを自分で選んでいるので、やらされているという感覚も軽減できます。
・子どもにはご褒美やお小遣い制も○
家事を手伝ってくれた子どもには、ご褒美やお小遣いをあげるのもよいでしょう。例えば、可愛いシールが好きな女の子には、お手伝いをしてくれたときに一枚あげるなど、子どもが喜ぶものを用意します。また、お小遣い制にして、手伝いに応じてあげる方式にしても良いと思います。お手伝いを重ねていくうちに習慣化して、自分から動いてくれるようになるでしょう。もちろん「家族として働くのは当たり前だからお小遣いはなし」でもOK。その家ならではのルールでよいのです。
パパや子どもも手軽に使える!トイレ掃除を楽にする便利なアイテムを紹介!
家事は、手軽にできるかどうかも大切。そのために、家事が楽しく、楽になるアイテムを活用するのもおすすめ。「洗浄力 モコ泡わトイレクリーナー」は、便器のフチ裏にスプレーするだけで、手軽に便器内を洗浄でき、汚れがたまるのを防げます。泡がモコモコと広がっていくのが楽しいので、パパや子どもでもつい使ってみたくなる便利なお掃除アイテムです。
家事を通して自立心や段取り力がアップ!
家庭は職場や学校のように、色々な人が活動する社会の最小単位です。家族が暮らす家で誰かのために家事をすることは、仕事力や自立心を育むことにもつながります。つまり、家事力を身に付けることは、仕事や学校生活にも役立つのです。
・お手伝いをする子どもは、自己肯定感や正義感、道徳心が高い
家事には、子どもの成長につながる要素が満載。ママを手伝って「ありがとう」と言われることで、本人の自尊心が高まります。文部科学省の調査でも、日頃から家庭でお手伝いをする子どもほど、自己肯定感や正義感、道徳観が高いという結果が出ています。学校でも、思いやりを持って人のために積極的に動ける子どもになってくれるでしょう。
・パパの仕事力アップにもつながる
家事は、パパの仕事力もアップしてくれます。料理や掃除などを効率よく進めるには、計画力や段取り力が必要。家事を通じて身につけたマネジメント力は、職場で上司や部下とコミュニケーションを取って仕事を進める上でも役立ちます。