いい香りやいやなニオイは、約40万種類もあると言われています。ニオイの成分が、それぞれ独特のバランスで混ざってできていて、その組み合わせは無限。人は、どんな風にそれらを感じ取っているのでしょうか。
嗅覚は生きるために絶対必要な感覚
混ざり合ったニオイ成分が鼻の中に入ってくると、鼻の嗅上皮にあるセンサー(嗅細胞)が感知して、その電気信号が大脳に送られて、ニオイを感じることができます。
これがいわゆる“嗅覚”です。
嗅覚によって生き物は、“おいしそうなにおい”を生きるのに大切な食べ物と判断したり、“くさったにおい”を体に害のあるものとして拒絶したり、今までかいだことのない“不思議なにおい”を警戒したりします。
したがって、嗅覚は生き物が生きていく上で欠かすことのできない大切な感覚なのです。