大人になると、誰もマナーを教えてくれないものです。自分が普段行っている方法が正解だと思ってしまいがちですが、オフィスや訪問先でトイレを使用するとき、ふと「これであっているかな?」と不安になることも。トイレマナーや気をつけるべきことなどを、マナー講師の入沢紀子さんにお聞きしました。
「使用する前よりきれいに!」を心掛けよう
トイレのマナーを考えるうえで一番大切なのは、「使用する前よりきれいにする」と意識すること。
また、マナーには相手を思いやる気持ちが表れます。自分が使用した後に次の人が気持ちよく使えるか、掃除をしてくれる清掃員がどう感じるかなど、相手のことを考えながら使用するように心がけると、自然とマナーを守って使うことができます。
使用後にチェックするポイント!
とはいえ、自分がきちんとできているか不安になりますね。トイレを使用した後に確認すべきポイントを整理しましたので、ぜひ、外出先でトイレを使用した際に参考にしてください。
①トイレットペーパーはまっすぐ切る。三角折りはNG
ペーパーが下の方まで伸びていたり、切り口がギザギザしていると印象が悪く、不潔に見えてしまいます。ペーパー押さえに手を添えて、点線に沿って切ればきれいに切ることができるので、少し意識してみましょう。
切り口を三角に折る人もいますが、もともとはトイレ掃除のスタッフが、掃除が終わった目印におこなっていることだと言われています。用を足した後に手を洗わないままペーパーに触るのを気にする人が多く、衛生面の観点から控えた方がよい、というのが最近のマナーです。
また、トイレットペーパーがなくなったら、きちんと取り換えるようにしましょう。使い切ったら補充して出るのがマナー。芯は外のごみ箱に捨てるか、隅に置いておけばOKです。
②便座の汚れや床の紙くずを点検する
便座に、知らず知らずのうちに汚れが付いていることがあります。トイレを出る前に点検し、汚れが付いていればペーパーで拭き取りましょう。また、温水洗浄便座を使った場合は、水が便座にはねていないかチェックしてください。
床はペーパーのくずなどが落ちていないか確認して、あれば拾って捨てるようにしましょう。
使用済み生理用品はきちんと生理用品の包み紙で巻いて、肌に触れていたところを内側に巻いて見えないようにして捨てます。
③携帯用の消臭スプレーでにおいを対処
外出先のトイレでは、においが気になってもなかなか対処しにくいですが、ポーチに入るような携帯用の消臭スプレーを持っておくと便利です。においを気にして外出先でトイレを我慢する人もいるので、用を足した後や生理中のにおいが気になる人などは、消臭スプレーを用意しておきましょう。
④蓋の閉め忘れにも注意
最近は蓋が自動で閉まるトイレも増えていますが、意外と忘れがちなのがトイレの蓋を閉めること。トイレの蓋がきちんと閉めてあると気持ちがよく、片付いている印象を受けます。また、スリッパがある場合はきちんとそろえましょう。
オフィスのトイレで気を付けたいこと
オフィスのトイレでは、歯磨きや化粧直しなど、トイレ以外のことでも使用します。我が家のトイレのような感覚で使用しがちですが、周囲への配慮を忘れずマナーを守って使用しましょう。
歯磨きをする際は、鏡の飛び跳ねや水が周りに飛び散っていないかチェックし、汚れや水滴は拭きましょう。口をゆすいだ後は、洗面台に汚れがないか確認してください。
歯磨きや化粧直しをする際は、場所を占領することになってしまうので、手を洗う人の邪魔にならないように、少し場所を移動するなどの配慮をしましょう。
また、オフィスでは、化粧ポーチや生理用品を共有のスペースに置いている人も多いでしょう。お客様など外部の人が使うこともあるので、きちんと整理整頓をしておくことが大切です。
携帯用の消臭スプレーで、外出先でもにおいスッキリ!
オフィスや外出先のトイレでにおいが気になる時は「消臭力 トイレ用 携帯タイプ 」がおすすめです。においが気になる便器内や空間の両方に使えます。また、音のしにくいミストスプレーのため、周囲を気にせずにこっそりと使用することができるのがポイント。携帯に便利なポーチインサイズで、約80回使用できます(1回3プッシュの場合)。
取材協力:入沢紀子さん
コミュニケーションやマナーだけでなく、おもちゃコンサルタントや家事セラピストの資格を有し、ビジネスシーンから子育て・家族まで幅広く多彩なコミュニケーション・スキルを伝えている。
研修会社の講師として企業研修、管理職面談、接客コンサルティング等、人材育成業務を担当。また、研修講師&プランナーグループ「Home to Work」のメンバーとして、コミュニケーション、マナー、子育て、家族をテーマにした講座・講演会・イベントを企業様や個人様向けに提供している。