ココが知りたい!身近な疑問

使用済みオムツのにおいがゴミ箱から漏れて困っています。においを抑える方法を教えてください。

使用済みのオムツから発生するにおいの問題。夏場は特に、オムツを入れた袋やゴミ箱から漏れてくるにおいに悩まされる人も多いと思います。今回は、国内メーカーが作っているオムツやガーゼといった、衛生用品のルールや規格をまとめている「一般社団法人 日本衛生材料工業連合会」の髙橋紳哉さんに、使用済みオムツの正しい捨て方とにおいを防ぐコツを伺いました。

コンパクトに丸めてにおいの拡散を防ぐ

におい漏れを防ぐポイントは、できるだけオムツをコンパクトにまとめることです。大ざっぱに丸めるだけでは、においがすぐに漏れてしまいます。尿や便がついた部分をできるだけ密閉するように小さく丸めていくのがコツです。国内メーカーのオムツには、それぞれテープが付いているので、丸めたオムツはテープで留めてください。オムツに付着している便は、必ずトイレに流しましょう。
また、大人用の使い捨てオムツも基本的には同じです。赤ちゃんと大人では排泄の量が違いますので、においにお困りの方も多いでしょう。ぜひ参考にしてください。

たたむ際は、汚れている部分を内側にして、手前からクルクルとロール状に丸めます。

丸めたら、後ろ側や左右についているテープを使ってコンパクトに留めてください。これだけでも、においは外に出にくくなります。

においを抑えるプラスポイント

小さく丸めて捨てても、ゴミの収集日まで何日もゴミ箱に入れたままだと、少しずつにおいが漏れてきてしまいます。そこで、よりにおいを抑えたい人には、次の方法もお勧めします。

●新聞紙で包む

オムツをさらに新聞紙で包むことで、においが外に漏れてくるのを遅らせることができます。少々手間ですが、普段新聞を取っている家庭では、ぜひ有効活用してください。

●ビニール袋に入れる

さらに、ビニール袋に入れてからゴミ箱に捨てましょう。中でも、ポリプロピレン素材の袋は、においが漏れにくい性質があります。お菓子の袋などに使われているので、食べ終わった空袋があれば活用してみてください。
また、食品保存袋などにもポリプロピレン素材がよく使われています。外出時など交換したオムツを長時間持ち歩く際に使うと、においがカバンの中に広がるのを防いでくれるので便利です。

●オムツを捨てるゴミ箱も洗う

ゴミ箱自体にも、においが染みついていることがあります。気になる人は、ゴミ箱の中も定期的に水洗いをしましょう。

脱臭炭 ニオイとり紙でオムツのにおいを吸着

忙しい家事や育児の合間でも手軽ににおい対策をしたい人には、ロール紙タイプの「脱臭炭ニオイとり紙」が便利。必要な分だけカットし、使用済みオムツと一緒に袋に入れたり、そのままゴミ箱に入れるだけでOK。炭を配合した紙が嫌なにおいを強力に脱臭し、オムツの処理袋やゴミ箱からにおいが漏れるのを防いでくれます。ひとつ持っておけば、においがきつくなる夏の季節は特に重宝するでしょう。

取材協力:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 専務理事 髙橋紳哉さん

日本衛生材料工業連合会は、昭和25年に設立された団体です。オムツをはじめ、ガーゼや絆創膏、ナプキンなど、衛生用品を作っているほぼ全ての国内メーカーが加入しています。活動の一環として、衛生用品のサイズや表記などが、メーカー間でバラバラにならないようにルールを作って統一し、品質や購入者の利便性を守っています。
日本衛生材料工業連合会のHPはこちら

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