キッチンに漂うにおいは、一つの悪臭ではなく、色々なにおいが入り混じった「複合臭」が大きな原因。特定の場所だけ掃除をすれば、においが収まるというわけではありません。今回は、特に気になる三角コーナー、ガスコンロまわり、ゴミ箱のにおいについて解説していきます。
生ゴミのにおい発生を防ぐポイントは「水分」と「温度」
三角コーナーに生ゴミを放置しておくと菌が繁殖し、悪臭が発生します。気温と湿度が高い夏場や梅雨の時期は、特に注意が必要です。においの発生を防ぐコツは、水分をできるだけ取り除くことと、気温の高い場所に生ゴミを置きっぱなしにしないことです。
生ゴミは水気をしっかり切って袋に入れ、袋の口は閉めてにおいが広がらないようにしてください。野菜の切れ端や使わなくなった食材は、三角コーナーに捨てず、ゴミ捨ての日まで冷蔵庫に一時保管しておくのもよいでしょう。菌の活動を抑え、悪臭の発生を防ぐことができます。
三角コーナーを常にきれいにしておくのは難しいので、生ゴミ用スプレーを活用するのがおすすめです。「消臭力 生ゴミ用スプレー」は、においの元となる菌の増殖を抑えて、においの発生を抑制します。三角コーナーの生ゴミや排水口などに3~5回スプレーするだけで、3~4日間は効果が持続します。
ガスコンロまわりは油が酸化しないようこまめに掃除を
ガスコンロまわりがにおうのは、調理中に飛び取った肉や魚の油や、調理用の油が、少しずつ酸化して悪臭を放つため。油汚れは水だけでは充分ふき取れないので、キッチン用洗剤や重曹を使って掃除をしてください。飛び散った油を放置すると、どんどん落ちにくくなります。ガスコンロを使用したあと、汚れが固まらないうちに対処することが望ましいですね。
また、飛び散った油の他に、調理時は「油煙」という細かい油の煙が発生してにおいの原因になることも。おいしい料理も複数のにおいが混ざると不快臭になることがあるので、調理時は換気扇を使ってキッチンを換気するとよいでしょう。
プラスチック製のゴミ箱はにおいが付きやすい
キッチンに置いてあるゴミ箱は、プラスチック製のものがほとんど。安くて軽いという利便性がある一方、悪臭成分が吸着しやすい特性もあります。一度においが付いてしまうと落とすのは難しいので、ゴミ箱がいっぱいになるまでゴミをためずに、こまめに処分しましょう。においが付きにくいステンレス製のゴミ箱に買い替えるのも手ですね。
においが発生しやすい時期は、ゴミ箱用の消臭剤(写真は「消臭力 ゴミ箱用」)を使えば、ゴミ箱内の不快なにおいを効果的に消臭します。
においが発生しやすい時期は、ゴミ箱用の消臭剤(写真は「消臭力 ゴミ箱用」)を使えば、ゴミ箱内の不快なにおいを効果的に消臭します。
カウンターキッチンの場合は、リビングやダイニングまで空気が広がりやすいので、特に注意が必要です。
においの元と対処法をしっかり把握して、キッチンを清潔に保ちましょう。