白いお米の中に黒い虫…びっくりしちゃいますよね。でも、虫がついたからといって、お米をすててしまうことはありません。虫が発生した時の対処法と、お米につく虫の正体をご紹介します。
お米の虫の対処法~米びつをキレイに洗う~
お米に虫が発生したら、まず米びつなどの保存容器からお米を出して、お米についた虫や変色した米粒を全て取り除きます。次に、お米が入っていた米びつをきれいに洗いましょう。一見きれいに見える米びつでも、目に見えない虫の卵が残っている場合があります。また虫が発生…なんて繰り返しを避けるためにも、きちんと米びつを洗ってから新しいお米を入れてください。
何種類もの虫がお米を目当てにやってくる!
では、お米につく虫の正体は何なのでしょうか?
虫に遭遇した時でも驚かないように、代表的な虫を知っておきましょう。
成虫は体の色が赤褐色から黒褐色で、ゾウの鼻のような長い口が特徴です。この口でお米に穴を開けてその中に卵を産みつけます。幼虫はお米の中でお米を食べながら成長して、成虫になるとお米から出てきて産卵します。
蛾の一種で、赤褐色と灰褐色のしま模様のある成虫は、空中を飛びながら産卵場所を探します。幼虫はお米だけを食べるわけではありません。菓子やドライフルーツ、ドッグフードなど多くの食品に発生する可能性があります。
これ以外にも、お米につく虫には「コナナガシンクイムシ」や「ココクゾウムシ」などがいます。
でも、この虫はどうやって発生するのでしょう?実は、購入時にお米が入っている袋には、湿気を逃すための空気穴が開いていて、ここから虫が侵入して、卵を産み付けている場合もあるのです。虫の卵は気温が15℃以上になるとふ化するので、保管する場所によっては、大量発生することも。
どの虫も一度成虫が発生すると一気に増える可能性があります。普段から、正しくお米を保存して、虫を寄せ付けないようにすることが大切です。
近年の住宅の高気密化で、虫にとっては1年中快適な環境となり、冬でも虫が発生することがあります。また、サナギや成虫の状態で越冬する虫もいますので、年間を通して虫の発生に注意しましょう。
お米の正しい保存方法
虫が発生するのを防いでおいしくお米を食べるための、正しいお米の保存方法のポイントを紹介します。
●密閉性の高い保存容器に入れ替える
米びつなどの密閉性の高い保存容器に入れ替えて保存するようにしましょう。
●直射日光の当たらない、涼しい場所で保管する
高温多湿を嫌うお米は、冷蔵庫の野菜室や涼しい場所に保管しましょう。
●お米の入れ替えは前のお米を全部使い切ってから
新しいお米を米びつなどの保存容器に入れる時は、古いお米と混ぜないようにします。また、入れ替える時は、米びつを空にしてきれいに掃除してから、新しいお米を入れてください。
●ニオイの強いものと一緒に保管しない
お米に他のニオイがつかないように、洗剤や灯油など、ニオイの強いものと一緒に保管しないように注意してください。
お米を虫から守るためにしっかり防虫対策を
特に夏場はお米に虫が発生しやすいので、注意が必要です。お米を常温で保存するときは、お米の虫よけ「米唐番」でお米を虫から守りましょう。天然の唐辛子パワーで、しっかり虫よけします。使い終わると唐辛子ゼリーが小さくなるので、交換時期がひと目でわかります。
※本記事は、2013年8月に公開した内容の一部をリニューアルしています。