介護には、さまざまなストレスがありますが、ニオイに関するストレスは多くの介護者の方が抱える深刻な問題です。尿臭や便臭などトイレにまつわるニオイのほかにも、寝たきりの要介護者が多くの時間を過ごす「布団」のニオイが気になる、しかも布団は簡単に洗うことができずに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では介護シーンにおける布団のニオイの原因と対策方法について紹介します。
まず介護にはどのようなストレスがあるのか
介護者の方が抱えるストレスにはどんなものがあるのか、エステーが独自に行ったアンケート調査によると、
- 1位:自分の精神的負担
- 2位:自分の身体への負担
- 3位:介護される方への食事の用意
- 4位:介護時のニオイ
- 5位:介護される方の衣類や寝具の洗たく
- 6位:介護される方の部屋の清掃
という結果になりました。
精神的な負担
介護の仕事は精神的な負担が大きく、「介護疲れ」や「介護うつ」といった症状も社会的に問題視されています。献身的に介護にあたっているのに、要介護者からきついことを言われたり、責任問題を問われたり、さらには介護をしていた方を亡くしたり…。特に自宅で自分の親や義理の親を介護する場合、“こうした状況がいったいいつまで続くのか”と終わりが見えない生活に大きな不安と負担を感じている人が多いようです。
身体、体力的な負担
要介護者を寝ている状態から抱きかかえて起こしたり、立ち上がるのをサポートしたり、ときには自分よりもはるかに体重のある要介護者を相手にしたり、介護は体力的にもきつい仕事です。介護している間は立っている時間が長く、しゃがんだり、かがんだりする動作も多いため、腰や膝などに慢性的な痛みを抱えている人も少なくありません。
介護空間のニオイ
精神的にも体力的にも負担を強いられる介護のなかで、多くの介護者が抱えるのがニオイに関する悩みです。介護空間には、一般の生活臭とは違った独特なニオイがあります。介護者の方もそのニオイを不快に感じてはいるものの、なかなか指摘しづらく、「自分さえ我慢すれば」と、ニオイに耐えながら介護にあたっている人も多いようです。
介護空間には、尿臭や便臭だけではなく、それに汗臭、加齢臭、湿布臭など5つの臭気成分が混じりあい、介護空間特有のニオイを漂わせています。エステーでは、これを「介護空間の複合臭」と呼んでいます。
ニオイで特に気になるのは布団まわり
介護空間に漂う主なニオイの発生源は、尿臭や便臭などの「しみつき臭」ですが、寝たきりの要介護者が多くの時間を過ごす「布団」や「枕」などにもニオイがしみついていて、そのニオイに悩んでいる人も多いようです。
布団や枕にはどんなニオイがあるか
人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくと言われています。汗を吸って湿気を含んだ布団には雑菌が繁殖し、嫌なニオイを発生させます。枕のニオイは頭皮に出てくる皮脂の酸化によってニオイが発生し、日々蓄積されていくことで、どんどんニオイを増していきます。また、汗による湿気やエサとなる皮脂がたまることで、カビが発生しやすい環境になります。さらに、加齢臭や湿布臭なども布団につくニオイの原因となります。
布団まわり(または、布団や枕)のニオイ対策
布団や枕は簡単に洗うことができません。そこでついてしまったニオイを取り除く、または軽減・予防するために、下記のような対処法があります。
換気
窓を開け、室内に風を通して換気を行いましょう。室内に風を通すことで、布団まわりだけではなく室内に漂うニオイも軽減されます。
シート、カバーの洗たく
ご家庭の洗たく機で布団や枕をまるごと洗たくすることはなかなかできません。そこで、それ自体にニオイがつかないように、専用のシートやカバーを使用し、こまめに洗たくするようにしましょう。
干す
天気のよい日に布団や枕を干すのも、ニオイ対策には効果的です。片面ずつしっかりとお日さまにあてて、湿気やニオイを取り除きます。夕方まで干してしまうと湿気を含んでしまうことがあるので、午後3時頃を目安にして取り込むようにしましょう。
より効果的にニオイを取り除きたい方は、干す前に消臭スプレーをかけて、しっかり乾燥させましょう。
布団や枕のニオイには『エールズ 消臭力 ふとん消臭スプレー』
介護空間の複合臭(※1)を効果的に消臭する「5D消臭」処方(※2)で、布団や枕など寝具類を消臭します。また光活性成分(※3)が、光にあたることでニオイの元(皮脂汚れ)を分解します。ベッドや布団だけでなく、衣類、車いすのシート、座布団などの布製品にお使いいただけます(※4)。除菌(※5)の効果もあります。一般社団法人日本介護協会認定の商品です。
※1 介護空間に漂う臭気成分。
※2 「介護空間の複合臭」に対して効果的に消臭する処方。
※3 窓から入ってくる自然光や室内光でも効果を発揮します。
※4 革、毛皮、人工皮革、和装品には使用できませんのでご注意ください。
※5 全ての菌を除菌するわけではありません。
詳しくはこちら