除湿剤の効果・メリットを解説。効果的な使い方は？

収納スペースの湿気を取り除くために除湿剤を使用するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。除湿剤を使って湿気を取り除くとさまざまなメリットがあります。そこでこの記事では、除湿剤の効果やメリットを詳しく解説いたします。また、除湿剤の効果的な使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

除湿剤の効果やメリット

除湿剤を使って湿気を取り除くと主に次のような効果・メリットがあります。

カビやダニの発生を抑える

収納スペースに湿気がこもるとカビが発生することがあります。カビは「温度」「湿度」「栄養分」の条件が揃うと繁殖しやすく、湿度60％以上で活発に活動するため、除湿剤を使用して湿気を取り除きましょう。

また、ダニも高温多湿の環境で繁殖しやすいため、汗を吸収したふとんを収納する押し入れなどは要注意です。ダニは乾燥に弱いため、除湿剤を使って収納スペースの水分を取り除きましょう。

カビもダニもアレルゲンとなりますので、繁殖しないように注意が必要です。除湿剤を活用して収納スペースの湿気を取り除き、湿度が高くなりすぎないようにしておきましょう。

衣類の黄ばみを防ぐ

衣類を収納しているうちに黄ばみが発生することがあります。服が黄ばむのは、汗や皮脂などタンパク質の汚れが酸化して、変色することが原因です。汚れをきちんと落とさずに収納すると時間の経過とともにタンパク質汚れが酸化して黄ばみが出てきます。収納前には洗濯やクリーニングできれいに汚れを落としておきましょう。

また、湿気が多いと酸化が進みやすいため、黄ばみ予防には収納場所の湿気対策が重要です。衣類はしっかり乾燥させてから収納し、除湿剤を使って収納空間の湿気を取り除くことが黄ばみ予防になります。

衣類の虫食いを防ぐ

衣類の収納スペースに衣類害虫が潜んでいると大切な衣類に穴を空けてしまいます。衣類害虫は湿度が高い環境を好むため、できるだけ収納スペースに湿気を溜めないことが衣類を虫食いから守るための重要なポイントです。

防虫剤は基本的にある程度密閉された空間で効果を発揮しますので、クローゼットを密閉状態に保ちながら湿気を除去するには、除湿剤の使用が効果的です。クローゼットや衣装ケースなどは、防虫剤と除湿剤の併用をおすすめします。

除湿剤を効果的に使用する方法

除湿剤をより効果的に使用するために知っておきたいポイントがあります。正しい使い方で、収納スペースの湿気を効率よく取り除きましょう。

使用場所によって使い分ける

除湿剤は使用場所に適したものを使い分けましょう。たとえば押し入れやクローゼット、シンクの下など比較的広い収納スペースにはタンクタイプの除湿剤が向いています。とくに押し入れは汗を吸収したふとんによって湿気がこもりやすいため、タンクタイプの除湿剤を使ってしっかりと湿気を取り除きましょう。また、衣装ケースやタンスの引き出しなど、狭い場所にはシートタイプの除湿剤が向いています。衣類の上に直接置けるため、場所を取らずに効率よく湿気を取り除けます。

クローゼットの除湿には、吊り下げるシートタイプの除湿剤がおすすめです。ハンガーパイプに吊り下げられるため、衣類の湿気をしっかり取り除きます。下駄箱には靴の収納の邪魔にならないコンパクトなタイプが向いています。また、下駄箱やクローゼットはニオイも気になるため、脱臭効果を兼ね備えた除湿剤もおすすめです。

密閉空間で使用する

除湿剤は部屋の中など広い空間の除湿に向いていません。そのため、クローゼットや押し入れの扉を開けたままにしておくと効果が薄れてしまいます。除湿剤の効果を引き出すには、扉や引き出しを閉めて、密閉空間にしてから使用しましょう。

衣類は詰め込みすぎない

クローゼットやタンスの引き出しに衣類を詰め込みすぎると空気が循環しないため、湿気がこもりやすくなります。除湿剤を使っても効果を発揮しにくいため、衣類は無理に詰めこまず、余裕を持って収納しましょう。

低い場所に置く

湿気は高い場所より低い場所にたまりやすいため、除湿剤は床に近い場所に置くのがポイントです。押し入れなら下の段、クローゼットなら床、下駄箱なら最下段というように、低い場所に置くことで効率よく湿気を取り除けます。

また、湿気は中央より四隅にたまりやすいため、端に置くと効果的です。押し入れなど比較的広い収納スペースで使用するときは、両端に置くとより効果的でしょう。

タンクタイプは粒が溶けたら取り替える

タンクタイプの除湿剤には、取り替えるタイミングがわかりやすいようにお取り替え目安の目印がついています。お取り替え目安まで液体がたまったら、新しいものと交換してください。ただし、使用環境によってはお取り替え目安までたまらないこともあります。その場合でも白い粒がなくなっていたらお取り替えの時期なので、新しい除湿剤と交換してください。