ココが知りたい!身近な疑問

この春から新社会人になるのですが、スーツは何着くらい揃えればよいでしょうか? また、服装の注意点も教えてください。

新社会人にとって服装選びは悩みの種ですね。学生の時とは服装が変わり、新たにスーツやシャツなどを揃えるという人も多いでしょう。今回は、スーツを販売するスーツセレクト 港北ノースポート・モール店長の須川祐哉さんに、最低限揃えておきたいスーツの枚数やスーツ選びのポイント、お手入れ方法などをお聞きしました。

スーツはシーズンごとに3着揃えましょう

職業によっても服装は異なりますが、一般的には最低3着スーツを用意することをおすすめしています。「1着2休」と言って、スーツは一度着用したら2日休ませるとよいと言われています。なぜなら、汗など水分を含んだ状態では、生地が摩擦を起こしやすくなりスレや毛玉が発生して、スーツの劣化につながってしまうからです。3着揃えて最低でも2日は休ませましょう。
また、春夏用と秋冬用では織り方や生地の厚みが違うので、各シーズン3着ずつ、計6着用意すると年間を通して快適に過ごせます。

ワイシャツは、洗濯やクリーニングに出すタイミングによって必要な枚数が違いますが、週5日出勤の人は少なくとも5枚くらい用意しておくと安心です。ネクタイもワイシャツと同じ枚数を用意しておきましょう。

新社会人のスーツの選び方

新社会人は、何よりも第一印象が大切です。スーツを選ぶときは、極端に色や柄が派手なものは避けることがポイント。男女ともに、紺、黒、ダークグレーの3色が定番で合わせやすいです。
スーツの柄は、スタンダードな無地のほか、シャドー柄、ピンストライプなどがおすすめです。シャドー柄とは、糸の種類を変えずに織り方の違いで作られた模様のこと。一見無地に見えるけれども、近くで見るとストライプやチェックなどの模様があり、さりげなさやエレガントさを演出できます。

シャドー柄(ストライプ)のスーツ
ピンストライプは、ストライプ柄が小さな点で描かれている

ワイシャツやブラウスの色は、白を基本に薄いブルー系などもおすすめ。こちらもスーツ同様に、極端に色や柄が派手なものは避けましょう。女性は、ブラウスとカットソーがありますが、かっちり見えるため、はじめのうちはブラウスを選んだ方が無難です。ブラウスの中にも、フリルやギャザーなどデザインの種類がたくさんありますが、派手すぎないものをチョイスしてください。

また、スーツやシャツは控えめでシンプルな色にして、男性ならネクタイ、女性ならブラウスのデザインなどで自分らしいおしゃれを楽しむとよいでしょう。職場の雰囲気などを見ながら、少しずつ個性的なファッションにもチャレンジしていくといいかもしれません。

スーツの着まわし術や今年のトレンドを紹介!

少ないスーツを上手に着回すには、スーツの上下を入れ替える「クロスウェイスタイル」がおすすめです。例えば、黒とグレーのパンツスーツの上下を入れ替える、「ジャケパンスタイル」などが人気の着こなしです。上下を入れ替えるだけで、9通りの着回しができます。

さらに、ここにワイシャツやネクタイなどを組み合わせれば、バリエーションが増えます。コーディネートとしては、紺のスーツに青のネクタイなど同じ色の系統で合わせる「ワントーン」コーデや、ライトベージュなど自然の色を取り入れた「アースカラー」コーデ、2色遣いのネクタイを使った「ツートーン」コーデなどがおすすめです。

シャープな印象のワントーンコーデ
ライトベージュのネクタイを使ったアースカラーコーデ

大切なスーツを長く着るためのお手入れ方法

新社会人は身だしなみが重要なので、清潔感を意識して、きちんとお手入れしましょう。きちんとお手入れすれば、スーツも長持ちします。

スーツはしわが残らないように注意をする必要があります。まず、スーツを脱いだら、ジャケットはジャケット用のハンガーに、パンツはパンツハンガーに分けてかけ、上から下に向かってブラッシングをしてホコリを取ります。パンツハンガーがない場合は、写真のようにパンツの裾を折ってハンガーに吊るしておきましょう。

ハンガーはジャケットの幅に合ったものを選ぶ

膝裏などのしわが気になる場所は、霧吹きなどで水をかけておくと、ハンガーに吊るしている間にしわが伸びます。風通しのよい日陰にかけて、しっかりと水分を飛ばしましょう。

クローゼット内は、衣類をぎゅうぎゅうに詰めすぎると湿気やシワの原因になるため、服と服との間隔をあけて収納するのがポイント。クローゼット用の除湿剤などを使用すると安心です。
また、普段洗えないスーツには汗や汚れがついています。衣替えのタイミングでクリーニングに出して汚れを落としましょう。クリーニングから戻ってきたらすぐにビニールのカバーを外し、長期保管をする場合は、ほこりや虫食いを避けるために、防虫カバーをかけておきましょう。

スーツの長期保存には、防虫剤を忘れずに!

ワンシーズン活躍したスーツは、次の季節まで大切に保管をしておきたいもの。「ムシューダ 防虫カバー 1年間有効 スーツ・ジャケット用」は、カバーが衣類をホコリから守り、UVカット加工の特殊フィルムが色あせを防いで、約1年間防虫効果が持続します。
また、衣類にニオイがつかないので、取り出してすぐに着られるのもポイント。防カビ剤配合でカビの発育を抑え、衣類をカビからも守るので、湿気が気になる季節も安心です。

取材協力:スーツセレクト 港北ノースポート・モール店長 須川祐哉さん

SUIT SELECTは、選ぶ・着る・楽しむをテーマに、「合理的に選ぶこと」と「楽しく選ぶこと」、その両者がまったく矛盾しないことを証明する、スーツの新しい買い方そのものをデザインした、佐藤可士和氏ブランディングディレクションのショップです。

SUIT SELECTでは、新社会人向けの、キャンペーンページも展開中。
http://www.suit-select.com/information/1stSUIT_CAMPAIGN_2.html

関連する記事